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    mitotte_kazu

    @mitotte_kazu

    自機ルガオスとエタバン相手のヴィエラとかよそよその話とかNPCよその話とか置いとく場所。
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    mitotte_kazu

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    とても短い🦍🐇

    ##ディンエラ

    牽制 アルカソーダラ族の依頼の報告をしていたルガディンのリンクシェルに通信が入る。報告を手早く済ませ、出てみると聞き慣れたヴィエラの声がした。用事を尋ねると特に、とこともなげに返される。
    「リムロミって今から来れる?」
     唐突に何だと思いながら了承すると、少しの間を置いて彼女が言う。
    「今ちょっとそこでねぇ、ナンパされてるんだけど」
     二人がかりでねぇ、と呑気に続けた彼女に溜息を吐く。心配そうに近付いてきたアルカソーダラ族に掌と笑顔を向け、大丈夫だと示した。
    「エタバンリング見せて威嚇しようかと思ったけど、そういうので納得しなさそうな子達でさぁ……」
     その外見や格好で1人で歩いていると致し方ないことだと思いながら、彼はちょっと待ってろ、と返す。
    「今から知り合いの……ヒーラーの巨乳のルガディンが来ると伝えて貰っていいか?」
     一呼吸置いて彼女が吹き出したのが聞こえた。巨乳を強調しておいてくれ、と釘を刺す彼にちょっと待って、と笑い混じりに彼女が返す。急に通信を始めて笑い出した彼女を前にナンパしてきた野郎共も困惑しているだろうな、と思いながら彼女が落ち着くのを待った。彼女が落ち着き、リンクシェル越しに何かを伝えているのを聞きながら、海都へのテレポ詠唱を始めた。
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    mitotte_kazu

    PASTヴァレンティオンを満喫している🦍と🐇の短いお話
    贈呈 毎年恒例になりつつある、海都でのヴァレンティオンの催事場巡りに今回も付き合っていた。ヴィエラに付き添っていただけの当初に比べて多少慣れてきたルガディンも、露天を覗き見比べる余裕が出来てくる。
    「これは今年の新作か」
    「そう〜!去年から定番になったこっちも美味しいよ!」
     少しわかってきたと思っていたが、やはり彼女の知識量などには勝てない。真剣な顔で次の店の品定めをする彼女の手から、戦利品の入った紙袋を苦笑しながら受け取った。ありがと、と身軽になった身体で手早く会計をすませる彼女を遠巻きに眺めていた。
    「ここの好き」
     何軒目かを巡っていた時に彼女が呟いた店のチョコレートや包装に見覚えがあった。以前貰ったものだな、と何気なしに視界に入った価格を二度見して、目を剥いてしまう。横に書かれた説明を流し見て、ブランド物のククルビーンを手間暇かけて加工してウルダハで販売している有名店だとようやく把握できた。通りで高価で美味いはずだと1人納得している横で、また真剣な表情で陳列されている商品を吟味している彼女が頷いた。これとこれください、と慣れている彼女の指がチョコレートの上を滑っていく。彼女が選んだ商品が丁寧に包まれていくのを眺めながら、パッケージまで可愛いな、などと思った。
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    recommended works

    mitotte_kazu

    PASTバレンタインなのでチョコ渡す🐇さんとチョコ食べる🦍の短い話
    片割 この海の街にもイベントの余波が来ているようで、浮ついた雰囲気が漂っていた。幸せそうな人を見るのは嫌いではないが、この空気の中独り歩くルガディンはどこか居た堪れなさを感じていた。
    それでもイベントのおかげで普段ならあまり手を出さないようなチョコレートが並んでいる店頭を眺めるのは楽しいものだった。買ったところで勿体なくて食べられないのは目に見えているし、貧相な自身の舌はどれを食べても美味しく感じるのだろう。折角だからと思いつつ平凡な板チョコレートを手に取る。と、掌からチョコレートが消えた。目線を掌から上げるとルガディンから取り上げたチョコレートを興味深そうに眺めるヴィエラがいた。

    「買うの?」
     握ったチョコレートをひらひら翳しながらヴィエラが首を傾げた。まぁ、とルガディンが頷くとふぅんと数回頷いた彼女がそれを棚に戻す。買うと言ってるのに、と棚のチョコレートに伸ばされた彼の手をヴィエラの手が掴んだ。ルガディンが何なんだと困惑している間に人気の少ない通りまで引っ張り出される。されるがままだったルガディンの離された掌にちょこんと小箱が載せられた。どこか見覚えのあるデザインの小箱をしばらく眺めてから、目の前のヴィエラに視線を向ける。にんまりと意味深に笑った彼女が覚えてる?と首を傾げた。ルガディンが数回頷いて開けても良いか了承を得ると、勿論、と微笑まれた。
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