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    mitotte_kazu

    @mitotte_kazu

    自機ルガオスとエタバン相手のヴィエラとかよそよその話とかNPCよその話とか置いとく場所。
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    mitotte_kazu

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    鮎(@ayu_14mana)さんのうちよそ、うちうち、NPCうちで無限に見たいシチュ「顔が割れてない状況で追手から逃れるために路地裏等で一般カップルのフリして濃厚にイチャつき、面食らう追手に対し『いま取り込み中だから』と言ってやり過ごす」やつの🦍🐇

    ##ディンエラ

    追手 ルガディンとヴィエラがウルダハのマーケットを覗いていた時だった。商品のイヤリングを眺めていた彼女が着けたイメージ見たいから、と彼に屈むように声をかけてくる。
    「後ろの人に心当たり、ある?」
     言われた通り屈んだ彼の耳にイヤリングを近付けるのに合わせて、彼女が囁いた。耳に添えられたイヤリングを見る振りをして、背後に視線を向ける。雑踏に紛れて明らかに敵意を隠し切れていない男がこちらを見ていた。首を傾げた彼の耳から手を離し、そっかぁ〜、と彼女は呟く。こっちは?とデザインが異なる商品を選び、先ほどと反対側に翳してきた彼女がまた耳打ちしてくる。
    「気付いたのはさっきの屋台から」
     無防備に飲み食いしてたところも見られてたかと苦笑してしまった彼を戒めるように彼女が顔を顰めた。追手に気付かれないよう表情を戻し、陳列台に商品を戻しながら小声で相談する。
    「……どうする?」
    「人違いとかだろうが……あまりいい気はしないな」
     結局彼女が気に入った商品を購入し、先程と変わらない速度でマーケットの人混みの中を歩く事にした。パールレーン付近で彼女が急に彼の手を引き、路地裏へと足早に駆け出す。一瞬遅れて彼女に導かれるまま彼も人混みを抜けた。入り組んだ路地を息が切れない程度に走り、大小様々な箱が乱雑に積まれた突き当たりまでたどり着く。怪しい商品かゴミが詰まっているであろう箱の上に腰を下ろすよう彼女が指示してきた。困惑しながらも言われたようにする、よいしょっと、と普段通りの声で彼女が彼の大腿部に跨ってくる。おい、と思わず声を上げた彼に黙って、と囁き、彼女が口付けた。

     しくじった、と男は駆け出す。鈍臭そうなルガディンと派手なヴィエラという目立つ標的を見逃すはずないと少しの慢心の自覚はあった。人混みに紛れていればバレないだろうに、急にパールレーンに逃げ込まれるとは思っていなかった。慌てて追いかけ、周囲に気を配る。探し物かい、と薄汚い格好の男達が下卑た笑みを浮かべて話しかけてきたので、少しの金貨を握らせて件の二人組を見ていないか尋ねてみた。
    「あぁ〜あの2人か!」
     目立つよなぁ、と思い思いの所感を述べる彼らに苛立ちながら、更に数枚の金貨を差し出す。すまねぇなぁ、と全く申し訳なくなさそうに受け取った彼らが示した方に駆け出した。角を曲がった瞬間、女の甘い声が聞こえた。
     反射的に顔を上げると突き当たりの壁沿いで件の2人が密着している。ルガディンの脚に跨りゆさゆさと身体を激しく揺さぶっているヴィエラの口から先程の甘い声が響いていた。彼女の細い腰を包むように這わせた手で愛撫しながら、こちらに気付いたように彼が動きを止める。彼女越しに睨み付けるような視線の彼の異変に気付いたのか、ヒートアップしていた彼女が振り向いてきた。端正な顔立ちのヴィエラは驚いたように目を見開きながらも乱れた着衣の胸元を隠すように握る。
    「……今、取り込み中なんだけど?」
     妖艶に微笑んだ彼女の口から投げ出された言葉に思わず踵を返した。慌てて角まで戻るも、混じりたいのぉ?と揶揄うような彼女の愉快そうな声と、ルガディンの鋭い視線が壁越しに突き刺さってくる。しばらくしてまたおっ始め出した気配を感じながら男はすごすごと退散するしかなかった。

    「あっ……ぶなかったぁ〜〜〜!!」
     ヴィエラの聴力で追手が去っていくのを確認したのか、彼女が脱力する。追わなきゃ、と駆け出しそうな彼女の手首をルガディンが柔らかく掴んだ。反射的に彼に顔を向けると、視線が合った後、彼がゆるゆると首を振る。深追いは避けた方がいい、とでも言いたげな彼に微かに頬を膨らませる。それでも手を離さない彼の胸板にもたれかかり、彼女は深く息を吐いた。そこでようやく手首を掴む彼の手が緩み、彼女の背中に回される。何者だったんだと追手に気を向けていた彼は微かに声を漏らした彼女に気付かず、背中を撫で続ける。
    「ちょっと、もぅ……ッ!」
     声を荒げた彼女に慌てて手を離すと、涙目と荒い呼吸で睨み付けられた。牽制できて良かったな、と誤魔化そうとするも、おばか!と更に大声で怒鳴られる。
    「悪かった」
     だから退いてくれ、と彼女の身体を軽く掌で押すと、更に体重がかけられた。嫌な予感がすると顔を覗き込むと、変なスイッチが入ってしまった様子の彼女に首筋に指を走らされる。まずい、と思った時にはもう遅かった。
    「もうちょい奥まってたら、このまましちゃいたかったんだけどなぁ……」
     耳元で囁く彼女の声に腰部が粟立つ。彼の反応を楽しむように彼女は耳に息を吹きかけてきて、どうする?と尋ねてきた。
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    mitotte_kazu

    PASTバレンタインなのでチョコ渡す🐇さんとチョコ食べる🦍の短い話
    片割 この海の街にもイベントの余波が来ているようで、浮ついた雰囲気が漂っていた。幸せそうな人を見るのは嫌いではないが、この空気の中独り歩くルガディンはどこか居た堪れなさを感じていた。
    それでもイベントのおかげで普段ならあまり手を出さないようなチョコレートが並んでいる店頭を眺めるのは楽しいものだった。買ったところで勿体なくて食べられないのは目に見えているし、貧相な自身の舌はどれを食べても美味しく感じるのだろう。折角だからと思いつつ平凡な板チョコレートを手に取る。と、掌からチョコレートが消えた。目線を掌から上げるとルガディンから取り上げたチョコレートを興味深そうに眺めるヴィエラがいた。

    「買うの?」
     握ったチョコレートをひらひら翳しながらヴィエラが首を傾げた。まぁ、とルガディンが頷くとふぅんと数回頷いた彼女がそれを棚に戻す。買うと言ってるのに、と棚のチョコレートに伸ばされた彼の手をヴィエラの手が掴んだ。ルガディンが何なんだと困惑している間に人気の少ない通りまで引っ張り出される。されるがままだったルガディンの離された掌にちょこんと小箱が載せられた。どこか見覚えのあるデザインの小箱をしばらく眺めてから、目の前のヴィエラに視線を向ける。にんまりと意味深に笑った彼女が覚えてる?と首を傾げた。ルガディンが数回頷いて開けても良いか了承を得ると、勿論、と微笑まれた。
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    mitotte_kazu

    PAST🐈🐇🐑🦍が美味しいものを食べるだけの話
    会食 立て続けの依頼を終え、ようやく一息つけるとヴィエラは適当に目についた店に入った。食事時から外れた時間帯もあって、まばらに空いた座席に腰を下ろす。そのまま倒れ込みそうなのを堪えてメニューを開いた。季節限定などのメニューも魅力的だったが定番で当たり外れのない、無難なものを選んで注文する。こんな疲れた時に、そういうメニューでハズレを引きたくないという打算だったが、他のテーブルに目を向けてみるとそうでもない気がしてきた。それでも穏やかな店員の対応に少し癒され、メニューを眺めながら頼んだ品が来るのを待つ。少しの時間を置いて、飲み物と共に運ばれてきたパンを齧る。さっくり焼き上げられた表面ともちもちした食感が楽しく、口の中に小麦の甘さとバターの風味が広がった。好きなやつ、と思いながらパンを頬張る。サラダとかスープも頼めばよかったかな、と思いつつ空腹も少し落ち着き、店内を見渡した。インテリアなどにも拘られており、居心地は良い。テーブルや椅子の高さも種族ごとの配慮もされていた。もしや割と良い出会いなのでは、と皿に載っているもう一つのパンを齧りつつ、頬を緩めた。
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