プロポーズをもういちど「待て〜〜! 天津飯〜〜!」
天津飯は、怖い方のランチに追いかけられている。それはいつもの光景であった。
「飯作ってやるって言ってんだろ〜〜!!」
こんな風に言いながら、あらゆる銃火器を抱えている。威嚇のつもりなのだろうか。そもそも、いつ料理の技能を取得したのか。細かいことは考えてはならない。この世界は死人が蘇る世界なのである。
天津飯の方を見ると、どうにも慌てている。が、武空術が使えるはずなのにわざわざタッタタカ走っている。しかも、後ろをチラチラ見ては迷った風な顔だ。
「待っ……っと、ととと、やべえ!」
そんなとき、ランチがつまずいて転びそうになった。足がもつれてしまったようだ。なんとか踏ん張ろうとするが、もう顔は地面目前。
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