星降る5 バボコ無配 賑やかな声が聞こえる。本日、貸し切りと書かれたプレートのかかったドアの向こうでは豪華な料理とケーキ、たくさんの笑顔で溢れていた。参加者の誰もがおめでとうと口々に言う。それに応えているのは本日の主役だ。五月四日、この日はコナンの誕生日。喫茶ポアロは通常営業を早めに切り上げ、特別に貸し切りとなっている。
「コナン君、お誕生日おめでとう!」
「ありがとう、歩美ちゃん」
「こーんなに美味しそうなご馳走が並ぶなんて聞いてませんでしたよ!」
「なぁ! あっちも食べてみようぜ」
「おい、お前ら! 料理は逃げねぇんだから、ゆっくり食べろよ!」
「「「はーい」」」
「ったく、誰のパーティーか分からねぇな。これじゃあ」
「いいじゃないの。姿はないようだけど、彼が用意してくれたんでしょう?」
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