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    いモたふ

    @1m0taf

    成人済20↑腐
    倉庫代わり

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    いモたふ

    PROGRESS2024/9/1のイベントで頒布予定のエウルベ本の冒頭です。
    ちゃんとしたサンプルはまた後日にpixivの方で上げる予定ですが、一旦こちらをば。
    部数をどうするかちょっと悩んでいるので、参考にさせてもらえると助かります。
    入稿がまだなので未確定ですが【文庫(A6)サイズ・100P程度・年齢制限あり】くらいの内容になると思います。
    第一章


    ──オマエとの家が欲しいのだ。

     突拍子もなく放たれたその言葉が、今も頭の中で反響している。あっちじゃ領地争いなんて微塵も興味なかったくせに、こっちに来た途端に欲しがるなんざ笑わせる。
     だが、まあ。その提案を嫌だとは感じなかった。故に、バールベリトは現在進行形でこの場に座しているわけで。

    「お金の稼ぎ方を知りたい?」
    「おう。なんか良い方法知らねぇ?」
    「うーん、そうだな……」

     家が欲しい。じゃあ買うか。その二言で完結できれば楽なものだが、実際はそう上手くはいかない。当の発案者がどこまで考えていたのかは知らないが、家を手に入れるとなるとやることは山積みだ。

     土地を得るには対価が不可欠。つまり、こっちの原始的な物々交換システムに合わせて、金を用意する必要があった。メギドラルでは一等価値のあるもの──フォトンをそれなりに所有していたとしても、ここヴァイガルドにおいては全くの無一文に等しい。金を、まずは金を手に入れなければ。そうしないことには、なにも始まらない。
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