1主くんとシャドウ捏造が酷いけど、うちの子達はそんな感じで考えてる。
孤児だったショウは5歳くらいの時に凄腕の暗殺者に拾われて育てられる。
※この頃の名前は無い。
※養父に「ヌル(null)」と呼ばれる様になる。
そろそろ実践させようと養父が自分の仕事場に連れて行く。この時7歳。
実際の現場を見せられ、養父から
「これが初の任務だ。お前が止めを刺せ」
と言われ手の震えを抑えながら指示に従った。
初めて人の命の燈が消える感触を実感してその場で胃の中の物を全て吐き出した。
それから何度もその時の情景を思い出しては魘されて嘔吐する。
そんな毎日が繰り返されていたが、養父は気にした様子もなく次の現場へヌルを連れて行こうとする。
「いつまでそうしているつもりだ?次の依頼までにはその軟弱な態度は捨てておけ。それまではここから出さん」
そう言われて暗い鉄格子の小さな窓だけある監獄の様な部屋に入れられた。唯一見える月を見上げて涙する。
思い出すのは初めて殺めた時に見た自分を恨む様な視線と消えゆく命。
手の震えが止まらない。
「俺には無理です…。人を殺めるのは…出来ない…。なんで俺だけ…誰か助けて…」
「だったら俺が助けてやろうか?」
蹲って小さく震えていると、自分以外誰もいないはずなのに声が聞こえた。顔を上げるとそこには…
「お…れ?」
自分と同じ顔の白髪の少年がいた。
「そ。俺はお前。お前の感情から生まれたのが俺ってコト」
「な…んで…」
「ヒャハッ!俺だって知らねーよ。でも一つだけハッキリしてる事があるぜぇ?」
そう言うと白髪の少年がヌルに手を伸ばして引き寄せる。
「弱いお前に代わって俺がぜぇんぶコロしてやるよ」
その言葉を最後にヌルの意識が薄れていく。
「…だからお前は全て忘れてしまえばいい…」
小さくそう呟く声は完全に意識を失ったヌルには届かなかった。
次の日養父が扉を空けたそこにいたのは目を大きな布で隠した白髪の少年だった。
「さっさとオシゴトしに行こうぜぇ、親父ぃ」
それから数年、養父と別れた少年は青年へと成長していた。彼は養父の後を継ぎ暗殺者となった。
「さぁって、これからどうするかだけど…」
白髪の青年は足元に転がる青年を一瞥する。その青年は自分と同じ顔をしていた。
「まさか人格だけでなく本体が分離するとはなぁ。ま、いっか」
そう言うと白髪の青年は自分と同じ顔の青年に成長したヌルを肩に担いで目の前に見える街に目を細める。
「あそこが今回のターゲットの街ってワケね」
ニィっと笑う白髪の青年は街の手前で担いでいたヌルを無造作に放り投げた。
「これからは敵同士って事でよろしくなぁ、本体」
そう言い残して白髪の青年はヌルを残して闇へと姿を消したのだった。
って流れ(長い)
そしてよくあるストーリー展開だった。あんま何も考えんと作った安易な設定。
シャドウ全部過去の記憶奪っちゃったから、1主君の記憶が無いのです。
ちなみにヌルがショウと名乗るのはエンフィールドに来てから。
実はショウとは養父の名前なのです。
記憶は無いが、「ショウ」の名前だけは覚えていたので、ショウと名乗っている。
うちの子はそんな感じ。
シャドウ実は良い子説。