授乳コンカフェのすぐるママと甘えん坊さとるくん。1「授乳コンカフェ……?ラルゥ、今世ではまた…すごいことやってるね?」
前世の盟友は赤いリップを塗った形の良い唇で笑うと、私に言う。
「うふふ。そうなの。他にもおっぱいパブに、乳牛コンカフェもやってるのよ。どのお店も経営は順調よ♡」
…世も末だな。そう思いながら私は目の前のカップに手を伸ばした。
死後の世界である、あの空港で唯一無二の親友と別れ今世に生まれ落ちた。前世で関わった人間にまた出会ったりしているが、悟には未だ会えていない。
「傑ちゃん…今世でも私と手を組まない?」
ラルゥはニッと笑う。
「…手を組むって…共同経営者とか?魅力的な話だけど、まだ大学在学中だからなぁ…」
悟と再会した時に「授乳コンカフェの経営者をやっていて…」と説明するのは色々面倒だ。当たり障りのない様に断るのが賢い選択だろう。
1490