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    hanyaka009

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    hanyaka009

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    彩野さん(@ayano_gilvi)と一緒に妄想した「もしリの記憶が近衛時代まで後退したら」ティアリンゼルの話
    外国人なので文学的な文章ができないのですいません、、、、
    文法訂正してくれる彩野さんに感謝!!!!

    #リンゼル
    zelink
    #Zelink
    #Zelda
    #ゼルダの伝説
    theLegendOfZelda

    女神的惩戒与远旨 / 女神の罰と思し召し  「私のこと、おぼえていますか?」
      と聞いたら、元騎士として表情など一切ないはずの彼は、とても悲しい顔で「はい」と返事をしてくれた。
      (良かった、百年が経って、一度記憶をなくしましたけど、もとに戻りましたね)と思っていたが、完全に私の勘違いだった。
      リンクが思い出したのは、ただ私の近衛騎士になってからのことだけだった。
      百年前どうやって退魔の剣を手に入れたのか、小さい頃ミファーと出会ったことなど、家族のことさえ思い出せない。
      でも、これでいい、私のことを全て思い出せなくてもいい。
      リンクが笑って生きていてはもう十分だ、私にはこれ以上の望みはもう何もない。
      ……とはいえ、もし何か望みがあるとすれば、確かに、リンクがずっと私の傍にいることしかないのでしょう。
      そして、すごく時間がかかりましたけれど、まるで女神様が私の願いを聞いてくれたのかように、私とリンクは恋人になって、結婚することも決めた。
      これはきっと女神さまからのご褒美なんでしょう、ハイラルを守った私たちへのご褒美だ。これからやっとリンクと一緒幸せに暮らしていけるでしょう。
      毎朝同じベッドで目を覚まして、一緒に食事をして、一緒に時間を過ごして、一緒になんて事ない話をして……
      この世でこれ以上の幸せがあるでしょうか?
      「ないでしょう。」
      リンクは私を優しい瞳で見下ろしてそう言った。
      なんてかわいい人なんでしょう、私は「ふふっ」と笑ってリンクを抱きしめて、「ずっと一緒にいてくださいね」と、深いキスで約束した。
      しかし、この幸せも花のように、すぐに枯れてしまった。
      ——ガノンドロフが復活してしまった。
      短い時間だけど、私は確かリンクと一緒に幸せな時間を過ごした。彼の匂い、彼の熱さ、彼の笑顔、全てが私の宝物。百年前は一度奪われたけれど、今度は誰にも彼を奪うことはさせない。
      ずっと一緒にいてなんて、まるで噓みたい。
      いいえ、噓になってしまった。
      ハイラルの人々のために、そして、リンクのために、私は約束を守ることが出来ない。
      でも、噓じゃないとも言える。
      龍になったら、きっと、空でずっとリンクを見守ることができるんでしょう。
      「ごめんなさい、リンク、姿が変わるけれど、私はずっとあなたの傍にいますよ、これはけして噓じゃないんです。」
      ——泣いちゃだめ、泣いちゃだめよ、私。
      「だから、リンク、世界を——」
      ——なんと不器用なんでしょう、泣いちゃだめなのに。
      すべてが夢だったら良かったのに。
      ただの私の悪夢だったら良かったのに。
      そして目が覚めたら、きっと、リンクが傍にいて、「大丈夫?」って私を優しくて抱き締めてくれる。その温度がどれほど心地よいのか、私しか知らない。
      そう、こんな風に。
      「え?リンク、どうして——」
      どうして私が……そして、どうしてリンクがまだそんなに悲しい顔を……
      そっか、全ては、私のため。
      でも——
      「ただいま、リンク」
      また会いできて、本当に良かった、今度こそ、今度こそ、あなたの傍から離れない。


    ————


      今思うと、あの時の事はリンクの心に大きな傷を残したのでしょう。
      人間の姿に戻って以来、リンクは前よりも私の事に敏感になった。一人での行動は制限され、外で手を必ず繋ぎ、少しリンクの目線から離れると焦ったり……
      「もう何処にも行かないですから安心して」
      手を繋げたままにリンクの頬に軽くキスをした。何か言いたげた顔をしたけれど、最後は「はい」と一言だけリンクは返事をしてくれた、でも手を放すことはなかった。
      きっと、心の中に「前にずっと一緒にいるって約束したのに」という不満があるのでしょう。これは、確かに私のせいかもしれない。
      そして、リンクの状況はどんどんおかしくなっていった。
      ぼんやりとしている時間が増えて、寝坊する事も良くあった。
      (なんでしょう、体の具合が悪いのでしょうか?)
      普段ならもう起きる時間なのに、リンクは今まだ静かに寝ている。
      「ねえ、リンク、目を覚まして——」
      ………………
      ………………
      ………………
      返事がこない。やはり体調が悪いのでしょうか?
      少し心配して、リンクの額に手を置いた。
      ——熱がない、これで少し安心したけれど……
      (なら、どうして起きないの……?)
      「ねえ、リンク、目を覚まして——」
      彼の体を少し揺らしたが、やはり反応しなかった。ここまで目を覚まさないのもやはりおかしい、私も焦りだす。
      「リンク、起きなさい!」
      「ううん……」
      やっと目が覚めた。
      「ねえリンク、どこが具合が悪いのですか?いくら呼んでも目が覚めないので……」
      「すいません、ちょっと寝坊した。」
      リンクは私の手を握って、まるで子供のように私の胸に顔を埋めて、抱き締めた。彼の髪がポサポサでちょっとくすぐったい。
      私思わず彼の頭を撫ではじめた。
      「最近よく寝坊しますね、心配していますよ。」
      「ゼルダが傍にいて、心地よすぎて仕方ないんだ……」
      と言いながら、私にキスをした。
      「もう、リンクらしくないですよ、寝坊なんて。」
      「俺が嫌いになった?」
      リンクはまるで捨てられた子犬の様な顔で私を見た。
      「そんな訳がないでしょう。」
      私もリンクを抱きしめて、キスを返した。
      「リンクが大好き、いいえ、愛していますよ、この世の誰よりも、ずっと傍にいたいんです。」
      まるで傷を突かれたように、リンクが一瞬に眉をひそめた。
      「すいません、もう寝坊しない……」
      「ふふ、たまにはいいですよ。」
      もう完全に平和を迎えた今なら、いくら寝坊してもいい。
      「リンクはいつも頑張りすぎです。」
      「ゼルダのためなら、それくらい……」
      「まあ、嬉しい。」
      そして、次の朝、リンクは約束通り寝坊しなかった、けれどまるで代償のように、彼の記憶が再び欠落した。


    ————


      つづき
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