マーブルの窓.
石造りの回廊の、ど真ん中にオレは立っている。
まあ、後ろを振り返り、前へと頭を振り戻しても、どこから来てどこに続いてるのか見えないくらい長いから、仮に「ど真ん中」としたわけだが。少なくとも、五、六人はゆうに行き交えそうな通路の中央に突っ立ってるのだから、「ど真ん中」で間違っちゃいないと思う。
両側にはアーチ型の窓が並んでて、斜めに差し込み落ちる日差しが、どこまでも、どこまでも、白い床を点々と照らしている。
まあるい天井も、壁も床も、真っ白な石造りの空間ながら、照り返しは眩しすぎず、この明かりがあってちょうど良いくらいに仄暗い。ひんやりすれど寒くはない、並んだ陽だまりが空調の機能も担ってるのかもしれない。
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