szgn心理学の階/エルフィンド君メイン他の階と隔離された、イレギュラー。
そんな、異質と化した心理学の階に佇む一人の青年がいた。
エルフィンド「...相変わらず、真っ白。」
本来は暗めの水色を基調とした階層のはずなのに、乗っ取られたその心理学の階は、白と黒だけで構成されていた。
エルフィンド「確か、シズさんが言うには僕の支部が図書館とやらになった世界...らしいですが。」
こうも隔離されていたら、見に行けませんね。
そう呟きながら、彼はあてもなく歩いて行った。
総記との接待の後。
心理学の階にある自室で、一人反省会をしていた。
エルフィンド「思ったより、向こうの僕は強かった。...でも、自身の罪も理解せずにのうのうと生きているなんて...許せない、あいつも指揮者様の声を聴けばきっと分かる筈...」
きっとそうだ、そうに違いない。そうじゃないと...そうじゃないと、
エルフィンド「今の僕が、報われないじゃないか...」
何かに、指揮者様にすがらないと、もう生きていけやしない彼。
その後も、もはや反省会となっていない独り言をつぶやいていた彼。
『指揮者』はそんな彼を見て、さらに堕ちていくように策略を巡らすのであった。