新たな道ライラ「はあっ...はぁっ...やって...やりましたよ...ちゃんと...逃げ...」
ドサッ
ヘンリー「...お?これは...訳アリ、ってことかな...よし。」
ライラ「...ん......はっ!?...ここは...?」
ヘンリー「かの黄昏のテリトリーにあるただの駄菓子屋だよ、失楽教のお嬢さん。」
ライラ「黄昏...なら、暫くは大丈夫かな...」
ヘンリー「その様子、逃げてきたの?」
ライラ「まぁ、そんな感じですね。っ、けほっ...」
ヘンリー「君、生きてるのが不思議なくらいボロボロだったけど、なにやらかしたのさ...」
ライラ「うーん...僕って、そこそこ長い間幹部やってたんですけど、その時得た情報や成果物持って逃げた...とか?あ、あと捕虜も逃がしましたね。」
ヘンリー「わぁ...思ったより大物だなぁこれは...」
メルレイン「で、匿ってるってわけか。」
ヘンリー「そういうこと~、黄昏に引き取ってもらうのも考えたけど...」
メルレイン「私はともかく、他の奴らが許さんだろ。こっぴどくやられたみたいだしな。」
ライラ「その節は大変ご迷惑を...とはいえ、僕としても黄昏に匿ってもらえた方が安心ではあるんだけどね。」
メルレイン「その逃げた、ってのが噓かもしれんからな。」
ライラ「だからありったけの持ってる情報吐いたのにな...駄目かぁ...」
メルレイン「お前を失楽教の奴らの前にでも突き出せば分か...」
ライラ「それだけは駄目っ!!!!!あそこには近づきたくもない...」
メルレイン「......ま、話だけは持ち帰ってやるよ。ただ、期待はするなよ?」