❏設定❏
・新婚パロディ
・彰人=なにかしらの仕事をしている
・杏=専業主婦
・彰人が会社員などの普通の仕事をしている想像ができなかったので(?)、とりあえずなにかしらの仕事をしているという設定です
・杏が専業主婦になる想像もできないのですが、話の都合上そういう設定にしています
・上記含めて色々とご都合主義全開です
❏本文❏
近所の人「あら、東雲さん、いつもお早いですね」
杏「あ、○○さん、おはようございます。○○さんこそ、この時間にゴミ出しに来ると、いつもお会いしますよね」
杏(てゆーか、東雲さん、か……いまだに慣れないな……)
杏:照れたように頬をかきつつ、しばらく近所の人と他愛もない会話をしてから家に戻る
杏「ただいま、彰人」
彰人「おう」
杏「朝食どうだった?」
彰人「普通に美味かった」
杏「ちょっと、普通にってなに?」
彰人「あ?」
杏「美味かった、だけでいいでしょ」
彰人「はいはい、美味かった……これでいいか?」
杏「全然ダメ」
彰人「おい、もうすぐ仕事に行かなきゃいけねえのに、朝からめんどくせえ絡み方してきてんじゃ……」
杏「キスしてくれたら、許してあげる」
彰人「……!」
杏「どう? これでも、まだめんどくさい?」
彰人「……」
彰人:杏に言われるがままにキスをしてしまうのは、杏のペースに乗せられているようで一瞬だけ苦い表情を浮かべるも、すでにスイッチが入ってしまっていたのか、間髪いれずに杏の腰を抱き寄せると唇を重ねる
杏「……っ、ん……!? ふ……あ、ん……っ、ちょ、ちょっと……あ、彰、人……っ、し、仕事……遅れ……ちゃう、から……」
彰人「そう、だな……」
杏:チュッと触れるだけの軽いキスを想像していたらしく、思いのほか深いキスをされてしまい昨夜の情事を思い出すと、濡れた瞳で彰人を見つめながら呼吸を乱し、震える手で弱々しく彰人の胸元を押して抵抗する
彰人:名残惜しい気分になりながらも、素直な態度で唇を離す
杏「……」
彰人「……」
杏・彰人:至近距離で見つめあう
杏(彰人と結婚して、初夜を迎えるずっと前……お互いのことを意識するようになって、付き合いはじめて暫くが経った頃……つまり、まだ同棲もしてなかった、高校生の頃……そんな昔から、ほとんど毎日のように彰人とエッチしてるんだもん……こんなの、欲しくなっちゃうよ……)
彰人「……」
彰人:濡れた瞳で見つめてくる杏をじっと見つめ返すも、名残惜しい気持ちを必死に押し殺すと、杏の頭をぽんぽんと優しく撫でる
彰人「行ってくる」
杏「……うん、できるだけ早く帰ってきてね」
彰人「なんだよ、柄にもなく寂しがってんのか」
杏「べ、別に、そういうわけじゃ……」
杏(い、言えるわけないじゃん……早く今の続きをしたいから、すぐに帰ってきてほしい、なんて……)
彰人「ま、子供ができたら寂しくなくなるだろうから、それまでの辛抱な」
杏「……!」
杏:突然、かあっと頬を赤らめる
杏(そういえば、結婚してから一度もつけてない……先月の危険日も、その前後の日も何回かエッチしたけど……もしかして、すでに、ここに赤ちゃんがいたり……する、のかな……)
杏:彰人の顔を見つめながら、さりげなくお腹に手を当てる