❏設定❏
・元ネタ①→イベント『最高のクランクアップ!』
・元ネタ②→『[演じ切る覚悟]東雲彰人』のサイドストーリー
・サイドストーリーの会話を引用している部分があります
❏本文❏
冬弥「さすらいの料理人、か……ずっと、器用でなんでもできる奴だと思っていたが、彰人は、本格的な演技までできるんだな……」
~数日前~
彰人「だいたい、オレが主役やることになったのも、 ちょっとした事情があったからで……」
リン「事情って?」
彰人「ああ……元々はアクションやれる別のヤツが主役だったんだが、 そいつが演技苦手だってのが発覚してな。で、アクションシーンはそいつがやって、 演技は体格の似てるオレがやることになったんだよ」
カイト「そっか。そういうことがあったんだ」
杏「……でも、代わりが彰人だったのはよかったんじゃない? 演技とか得意そうだし!」
彰人「は? なんでだよ?」
杏「だってほら、いつもの……」
冬弥「……ああ。人当たりをよくしている時の彰人か」
杏「そうそう、それ!」
彰人「お前らな……」
こはね「でも、たしかにあの時の東雲くんは別人みたいだよね」
彰人「いや、あれは処世術っつーか……。 芝居とか演技力とは違うだろ」
~現在~
冬弥(白石が言っていたとおり、人当たりをよくしている時の別人のような彰人を見ていれば、容易に想像できることだったのかもしれないが……)
冬弥「――――…………!」
冬弥:突然ハッとした表情を浮かべる
冬弥「彰人は、演技が上手い……と、いうことは……」
~数日後~
彰人「――……っ、あ、ああ、ん……! あ、あ……っ、ああ……!」
冬弥「……」
冬弥(セックスをしている時の彰人も、演技をしているのだろうか……)
彰人「とう、やあ……っ、そ、こ……すげえ、きも、ち……っ、も、っと、突い……っ、あ、ん……っ、や、あ、ああ……!」
冬弥「……」
冬弥(一見、とても感じてくれているように見えるが、しかし……)
彰人「あ、ん……っ、あ、ああ……! や……っ、あ、ああ……! あ、あ、ああぁ……!」
彰人:ビクビクと全身を震わせて絶頂に達する
彰人「は、あ……っ、は……あ……」
冬弥「……」
冬弥(駄目だ、今の絶頂も演技なのではないかと疑ってしまう……ここ数日、演技というワードが頭から離れない……情事中の演技に関する知見を得ようとネットで調べてみたところ、セックスをしている最中に演技をする女性の割合は多いと書いていた……彰人は、男だが……果たして、本気で感じてくれているのだろうか……)