五歌 祓本パロ 下書き「いや〜小さい頃お袋が料理中に好んでラジオでよく演歌聴いてたの今日の歌ちゃん観たら思い出したよ。まだまだ演歌も捨てたもんじゃないね。これからも頑張ってね」
「こちらこそ本日はわざわざお越しくださり有難う御座いました」
庵歌姫はそう返しながら丁寧に相手の男にお辞儀した。芸能人として自身の品位を下げぬため相手によって態度や対応を変えるなどということは基本しない姿勢を貫いているが、モノクロ時代から活躍する大御所俳優がお忍びで来てくれていたとなると流石に話は別だ。ステージ終わりに慌てた様子でマネージャーから聞かされ衣装もメイクもそのまま楽屋に通した。
「いや〜それにしても色気がかってたなぁ。女は30過ぎてからってね」
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