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    DOODLEむほシナ小説、梔子とみるらの話です。二人は腹違いの兄と妹です。
    狸面とみるらの初対面話でもあります!
    魔法よりも確かに、貴方は私を救うのです。私は神楽坂みるら。苗字の方は故あって嫌いなので、みるらと呼んでほしいなって思う。そんな私は魔法少女だ。
    「みるらちゃん!変身ピピ!」
    「オーケィ、リア!……宙に瞬く星よ、我が祈りに応え、悪しき魂を捕らえたまえ――――祈縛のミルラ、此処に降臨す!」
    白銀に染まり伸びた髪、自分の好みとは異なるセクシーな衣装、悪い人の魂を捕らえる籠のついた魔法の杖。傍らにいる人間とは異なる私の友達、オターリア・ピピストレッロが与えてくれた力だ。杖に乗り、リアの魔力が指し示してくれた方向へ飛行する。
    「僕は此処で君の無事を祈ってるピピ! 頑張れ、祈縛のミルラ!」
    「ありがとう、リア! 私、悪い人をやっつけてくる!」
    なんて言葉を交わしたのが1時間前。そして現状、私は悪い人に押し負けている。チンピラって感じの派手な服を着てるその人達は、中学生くらいの男の子から財布を取り上げようとしてたので、杖で思いっきり弁慶の泣き所をフルスイングした。一人は痛みでひっくり返ったんだけど、もう一人はダメージが浅かったのか、近くにあったビール瓶を割って私と対峙している。
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    DOODLEブツメツアフター小説です!
    自宅の紅×騎士で創作BLな話です(*'ω'*)
    青い春から続く道、玄い冬をも君と笑み。逢禍学園校舎全壊。俺達の青春が在った世界は終わりを迎えた。涙と笑顔に見上げられた美しい青空の広がったその日から、先生も生徒も在校生も卒業生も大忙しで、親兄妹は兎も角仲の良い友達とも面と向かう時間が取れなかったくらいだ。それでもどうにか白兄さんの卒業式が無事終わり「外の世界を見てみたい」と旅に出た兄さんを見送った後、俺は妹である灰ちゃんの親友……許されるなら俺も友人と思っている男、柳田騎士君を個人的な用事で呼び出した。
    「紅君、どうしたんだ? 灰ちゃんがいないのに俺を呼び出すなんて。……灰ちゃんのことで何か相談?」
    カタンカタンと無機質な音を立てて彼は現れる。生命力を傾けた義肢が動いている音だ。彼は戦いの中で両足を標識化させて、その進行が随分と早かった。彼は物をよく考える性質だから、七億不思議の存在にさえ肯定的な男だから、迷い悩むことで肉体を変質させる七億不思議とは相性が悪いと言えた。旋律先生の幼馴染だという天竺先生がドッ祓いの能力を持つ人形遣いでなければ、彼はより苦労をして両足がない人生を生きることになっただろう。まるで元から自分の両足だったみたいに使っているその義肢を、彼は決して簡単に使い熟したわけではない。
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