ご都合で未来からやってきたゆじに、奥手な先輩の気を引く為どうにか誘いたいから手伝って欲しいと後輩ゆじ。
「相手が自分なら浮気でもなんでもないだろ?」
「試すような事しないで本人に言えばいいだろ?」
「とっくに言ったけど、効果なしだから頼んでんじゃん。それに、どうせこっち(そう言って性器をなぞる)、使ってないんだろ?試してみたくない?俺に使っても浮気にはならないし」
から始まるゆじゆじ。
無論現場に来た先輩ブチ切れ。からのWゆじにムラムラ。飛んできた先生からもおしおきセッの結果五悠。
あれ?やっぱりごゆになる……ちゃんとゆじゆじを考える。
転生ゆじ×現軸呪物未亡人ゆじ
価値なんてないと死んだように静かに生きるゆじの元にゆじが訪ねて来る。
「いつまでそうしてるつもり?」
「死ぬまで」
「一人は寂しいだろ?」
「俺が心寄せると皆死ぬんだよ。だったら一人でいるしかなくね?」
「じゃあ俺なら傍にいられるな。っつっても俺で悪いけど」
「ふは。俺だけどお前は俺じゃないだろ?根本は同じかもしんねぇけど」
から始まるゆじゆじ。
でも恋愛感情ではない。同情でもない。ずっとプラトニックだったのは、交われば最期と分かってるから。もう少し自分を大事にしてあげればよかったなって言う結局のところエゴ。もう一度、未亡人ゆじが心から笑えた日、溶けるように交わる。甘くないけど寂しくない。抱き合っていつしかぐったりと眠る。カーテンの隙間から漏れる光に起こされて、誰も居ないベッドに一人、生まれて一度も泣けなかった転生ゆじが、漸く涙を流す事ができた。