Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    もにお

    @Zhange620

    きまぐれCP置き場

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💍 🍅 😘
    POIPOI 14

    もにお

    ☆quiet follow

    続くかわかんなぃから…
    とりあえず供養っぴ…

    #シンドニ

    ”俺はおかしいのかもしれない”
    そう思い始めたのはつい最近。
    前まではあいつにくっついていようが肩に乗られようがなんともなかった
    それなのに、それなのに最近、あいつに、シンに触れられた所だけが徐々に熱くなって、次第に胸が高鳴る。
    名前を呼ばれればきゅんとするし、そばにいるだけで正直気が狂ってしまいそうで。
    きっかけなんて分からない、けど確かに、前とは違う感情が俺の中に芽生えてしまっている。
    もしかしたら、なんて思いを馳せるも、相手は人間とは程遠い生き物である。
    「ははは…ありえないよな。そんな事」
    声に出してみても収まらない。ふわふわしてくらくらして、少し酔ったみたいな気持ち悪さ、どこか痛いわけでも、悲しくもないのに涙が出そうになる感覚。
    それなのに、それなのに今晩に限ってみんなは出払ってるし二人っきりだしどうすれば…
    丁度近くに川が流れているので、気を落ち着ける為に水浴びする事にした。
    「頭…冷やしてこよ」

    ー---------------------------------

    「つめってぇ…」
    今は日も落ちているし、季節的に気温も下がりつつある。
    寒い、冷たいなんてことは分かりきっていたのに、やっぱり入ってみると冷たいもんは冷たい。
    大きく深呼吸をしたら、寒さで身体が震えた。
    肩まで浸かって一息つく。
    俺はシンの事なんて好きじゃない。そう。好きなわけない。
    でも…
    考えても考えてもきりがない。
    考えれば考えるだけ顔は熱くなるし胸は痛い。こんなの否定するだけ無駄なんじゃないかと。こんなことありえないと、そう思いたい。
    だって、どうしたって叶うはずがない。苦しい思いをするくらいなら諦めてしまいたい。嫌われたくない。けれど諦めきれない。
    叶わないのに諦めきれないなんて、まるでどっかの誰かさんと同じだな。
    今までバカにしてきたけれど、今の自分にとっては他人事で済まされない。
    「俺はどうすりゃいいんだ…」
    冷たかった水の温度も、今は感じない。頭の中はあいつだけ。
    「シン…」
    「なんだよ」
    「うわっ!」
    心臓が飛び出るかと思った。体中ヒリヒリする、冷や汗が凄い。
    「なんだってこんな寒い中そんな事してんだバカ野郎」
    「おっ…脅かすなよ!!」
    「脅かしてなんかねぇよ。一人でブツブツ言ってんなと思って様子見に来たら…おまえ何してたんだ」
    「べつに…べつになんも怪しい事なんかしてねぇよ…」
    お前の事を考えてたなんて、口が裂けたって言えない。
    言ったらどんな顔されるか、怖くて考えたくもない
    「まぁなんだっていいけどよ、風邪ひくだろ。早く支度済ませてこいよな。」
    「わぁってるよ…」
    あいつの背中が徐々に遠のいていく。
    やっぱり俺、あいつが好きなんだ。
    離れていく背中を見ながら、胸がきつく締め付けられるような感覚に襲われる。
    行かないで、一緒にいて、そんな事は言えない。
    このまま一生、この気持ちを隠していくしかないのだろうか。そのうち諦めもつくのだろうか。もしつかなかったら?ずっと苦しいままなんじゃないか。
    恋なんて生まれてこのかたまともにした事はなかった。
    こんなに苦しくてしんどくて、辛くて、幸せなものだなんて知らなかった。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    😭😭😭👏👏👏💯💯💯👍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    nicola731

    DOODLEhttps://twitter.com/nicola731/status/1374684085319168000?s=21
    晴道ハッピーゆるゆる結婚生活だよ。ホントだよ。
    ふと、書き付けを捲る道満の指が止まる。自分が書き留めたはずの術式がまるで目新しく見えた。自分の屋敷から運ばせた書物の内に紛れていた一片の書き付けを、道満は思い出すことができない。なぜ自分が書き留め、なぜこのように術を構築したのか。道満は考え込んでしまう。
     晴明の屋敷の奥、その御帳に囲われている道満は外へ出ることもできないため、自邸から自身の蔵書を運ばせた。一度死んでしまい、晴明の手によって人形の体に魂を移し替えられてしまった道満にはできることが少なかった。与えられる衣服が小袖のみなので人前に出ることもできない。仕方なく畳の上に座って自分を囲む書を読むか、不本意ながら夜伽の真似をするか、まことに不本意ながら子の世話をするぐらいしかない。
    「ンン、ンンンンン? なぜこのように……いや、効果的ではあるが、こちらではむしろ、ンンン、検証済であるか…………」
     紙片を前に悩む道満の背に勢いの付いた何かがぶつかる。道満が振り返ると七歳ぐらいに見える、夜の海に幾つもの白波が立っているような、白髪の混じる黒髪の子供がいた。
    「おや吾子、腹でも空いたか?」
    「かかちゃまー縺ェ縺ォ繧偵@縺ヲ繧九」
    1822

    nicola731

    DOODLEマシュマロで感想を貰えたので書きました。晴明殿が道満をうっかり殺してしまい作り直したらパーツが余ったのでそれも使って子供作った話のよく分かんない回です。やまなしおちなしいみなし。まさにやおい。なんとなくの気持ちで読んでください。

    https://poipiku.com/1112421/4069510.html
    https://poipiku.com/1112421/4294357.html
     自分が地面に転がっていると気付くのに、道満は時間が掛かった。記憶の途絶がある。昨夜は吾子を寝かしつけてそのまま寝てしまった。それから記憶が無い。今こうして自分が倒れ伏している理由に心当たりさえ無い。体が動かない。視線を動かしてどうにか周囲を確認すると、晴明の邸庭であることに気付いた。
    「全くお前はどうしてそうも……」
     少し離れたところから呆れたような晴明の声が聞こえた。それから木の撓る音がして、沓の擦れる音が近付いてくる。家主が庇の間から降りて近付いてきたのだろう。
     俯せた道満の体をころりと転がして、晴明が見下ろしてくる。何も分からない道満は困惑したまま彼を見上げるばかりだった。
    「あの、晴明殿。何故このようなところに儂は寝ておるのでしょうか?」
    「庭に降りようとしたからですよ。私の術の効果範囲を無視して外に出ようとするからそんなことに、と、今のお前に説明しても仕方無いですね」
     「お前は何も覚えていないのですから」と晴明が言いながら道満を抱き上げた。驚いた道満は身を捩り、その時に自分の手足が無くなっていることに気付いた。思わず悲鳴を上げれば晴明が声を立てて笑った。何も面白いこと 1542