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    pipicoyai

    @pipicoyai

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    pipicoyai

    ☆yên lặng theo dõi

    ※時系列は意識していなく、ふわっとしてます
    ※閲覧してくださる時は広い心で何卒お願いします

    ※ドラマパートやコミカライズ等すべては追えていないので、
     内容に齟齬がある可能性がある事、ご了承いただけると助かります。

    何にも囚われない自由な心が彼らの魅力であり個性ですが、あえて分類してみると、って感じでお願いします

    キャンセル界隈「2人はさ、自分は何キャンセル界隈だと思う?」
    「締切キャンセル界隈です」
     はい!幻太郎先生、早かった!
    「え。これ、クイズだったんですか」
    「いや、クイズは指されてから回答するだろ」

    「俺は……家キャンセル界隈?」
     うんうん。あえて、実家キャンセル界隈って言わないところが、センスあるよね!
    「へへっ まあーな!」
    「さっきから僕の脳内と普通に会話するのやめてくれる?」

    ―――

     昼下がりの麗らかな平日。
     3人揃って自由業であるFling Posseは、週末や祝日に関係無く、こうして集まる。
     待ち合わせも必要ない、自分達のテリトリーであるこのディビジョンをフラつくと、大抵どちらか、あるいは両方拾うことができる。
    「あ。でもミーティングの時とかは、ちゃんとスケジュール立てようね!」
     乱数は気晴らし、幻太郎は現実逃避、帝統はいつも通り素寒貧になったので、気分転換をすべく3人は目的も無く歩く。
     なだらかな坂道を行く。この街の地形は、すり鉢状になっているのだ。
    「ですが帝統、その言い方だと、まるで「自分から進んで、公園や路地裏で寝泊まりしている」とも聞こえますが」
     家がキャンセルなのですから、と幻太郎は思案しながら言う。
    「そうゆう面もある。俺はずっとスリルのある生き方がしたかったんだ。家が無いなら、今日寝るところを手に入れるっつー目的にもなるし」
    「それに!帝統は借金たーくさんしてるから、今日寝るところもわからなければ、明日が無事に来るかもわからない。最っ高のスリルとサスペンスだよ!」
    「サスペンスはいらねーだろ!?」
     借金という単語で思い出したのか、帝統は少しげんなりした。
     最近は賭け事での勝ちが少ない。彼の顔の横から垂れ下がる彼の賽も、心無しかだらんとしている。
     幻太郎が まぁまぁ、元気を出しなさい、と帝統の肩にポン、と手を置く。
     はぁ、と短く溜息をつき、それからすぐに気持ちを切り替えたらしい。その横顔は精悍な若者の顔に戻っていた。
    「ま、最悪家が無くても、なんとかなっしな!」
     と、今度は調子の良くニコニコ顔で乱数と幻太郎の方を交互に な!な!、と振り向く。
     その調子の良さにツッコむでもなく、乱数はニコニコと笑顔を返し、幻太郎は そうですね、と呆れつつ、乱数に合わせて深くツッコむのはやめる。
    「風呂に入りたくなったら、公園の水道があるしな」
    「で、この前!その公園にいたおじさんが、試供品のシャンプーくれたんだよね!?」
    「世の中まだまだ捨てたもんじゃないですねえ」
    「お陰で髪がさらっさらになっちまって」
     いやー参っちまうよな、と頭を掻く公園シャンプー男。
    「じゃあ帝統は、家キャンセル・髪の毛さらさら界隈だー!」
     これで決定ー!と、乱数の声が弾む。
     美容院に住む怪異のようだ、と幻太郎は密かに思った。
    「ですが、その老人は何故、試供品のシャンプーなんか持っていたんですかね?」
     試供品なのだから、通常は似た製品を購入すると貰えたりするものだが、それを公園に住むおじさんが持っていたと考えると……
    「拾ったんじゃない?」
    「拾ったんだろ」
     人から貰える物は全て有り難く使用する、有栖川帝統は見上げた男だ。
    「乱数はどうなのですか?」
     幻太郎は自分の目線の先にある、ピンク色の後頭部へ向かって投げかける。
     2人の前を行く乱数は、話題を振られたことで、う〜ん?と言いながら、頭を捻る。
    「僕はね〜……、」
    「怪談キャンセル界隈だろ」
    「階段キャンセル界隈?」
     まだ若いのに、運動不足になりますよ、と座り仕事の頂点に立つ(座る)幻太郎が言う。
    「字がちげーわ!つーか、わかってて言ってんだろ!?」
     今度は帝統が呆れた顔で幻太郎を見る。幻太郎は楽しそうにくすくす笑った。
    「それもあるけどー。う〜ん」
     両手を組んで、真剣に唸りを上げる。
     なんかこう、捻りがない。それが僕のキャンセルだと安直過ぎない?
     こだわりが強い性分はクリエイターの素質とも言える。
     乱数の回答を待つ2人も黙り、3人はてくてくと歩き続ける。

    ―――

     気づくと川の横に差し掛かる。
    「この川、暗渠化かするか共生するかが再開発の課題だったそうですが、後者を選んで良かったですね」
     普段から着物を着こなす彼の様相も相まって、その言葉は随分と涼しげに聞こえた。
    「あんきょか?」
    「川を地下へ埋め立てる、という意味です」
     この川は街の象徴であり、問題児でもあったのですよ、と。

    ―――

     夕暮れに差しかかり、今日の解散の兆しが見える。
    「やっぱ乱数といえば、コレだろ」

    『医者キャンセル界隈』

    「それか『蛇キャンセル界隈』にして、猫っぽくします?」
    「いいねいいね〜!」
     3人は帰途につきながらも、会話に花を咲かせ続けた。

    ―――

     今月も来てしまった定期健診の日。
     一通り検査を終えて、待合室で順番を待つ。
     低く良く通る、落ち着いた声で、次々と患者が診察番号で呼ばれていく。
     乱数の番は違う。
     以前、割り振られた番号で呼ばれる事に抵抗がある事を寂雷に話した。
     それ以降、自分の番の時だけ診察室から看護師がわざわざ「飴村さん、どうぞ」と言いに来てくれるようになった。
     ある日は看護師の手が空かなかったのか、何食わぬ顔をした寂雷が診察室からひょっこり顔を出して、きょろきょろと乱数を探し、見つけて手招きする、という日もあった。

    「やあ、いらっしゃい」
     寂雷のいる診察室へ入室して最初の一言。
     お前は患者を客として見ているのか?とツッコミたくなるも いや、そうじゃないか。と、乱数はなんとか自力で気づく。
     入室時からにこやかで、普段の寂雷の乱数に対する態度の中では、比較的に上機嫌に見えたので、これは少し良い結果だったのかも、と推測した。
     結果としては「全てが良好とは言い難い」。
     前回と比較し、暗転もしていなければ、好転もしていない。
     気になる部分は、引き続き様子見。
     医者のテンションは全く謎である。
     不必要に落ち込ませまい、だが事実は事実、そんな思いが招いた結果なのだろうか。

     潔癖さが馴染む説明を聞いていた。一つ一つ丁寧に説明する姿は真摯で、誠実な性格が出ているな、と思う。
     先月の大遅刻を0.8ミリだけ反省した(看護師のオネーサン達にも迷惑かけちゃったし〜!)乱数は、今月は予約時間よりも少し早く来院していた。
     もう自分の中で反省は済んでいるので、もし今日、一言でもその事に言及してきたら、文句を言おう。
     結果と今後の治療方針の説明と確認を一通り終えた寂雷が、ふぅ、と一息ついて言う。
    「今日は時間通りに来ましたね」
    「わ・る・か・っ・た・な!」
     悪態をつく乱数をするりと躱し、いい調子です、と付け加えられたその言葉で、乱数はハッと勘づいた。
     入室時からのにこやかさはこれに対するものだったのか。
     良い部分も、悪い部分も、直接、或いは包み隠してでも、伝える。それは信頼に値する行為である。
     だがそれを、素直に受け入れられるかは、また別の話。
    「ちなみに」
    「え?」
    「私は『医者キャンセル・キャンセル界隈』ですかね」
     帰宅して乱数は即、自身に盗聴器が付着していないか、着ていた服を全部脱いで、確認した。
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    pipicoyai

    LÀM XONG※時系列は意識していなく、ふわっとしてます
    ※閲覧してくださる時は広い心で何卒お願いします

    ※ドラマパートやコミカライズ等すべては追えていないので、
     内容に齟齬がある可能性がある事、ご了承いただけると助かります。

    強盗に襲われ慌てて出したカラーボールを、急に現れた和装の男にぶん投げられて唖然とするしかない店員さんの姿を想像しました。
    カステラ「カステラの底にあるあの紙、いくつまで食べてました?」
    「食ってたこと前提かよ……」
    「え?あの紙食べないの?」
     現役選手の登場に驚きつつ、まあ、乱数だし……と2人は深くは考えなかった。
     あれさえ無ければ全部美味しいのに!って思ってたんだよね〜という呑気な声が聞こえてくる。

    ――――

     暇を持て余し幻太郎の家へ来た帝統は、幻太郎と共に居間でテレビを見ていた。
     お昼のバラエティーが終わり、サスペンスドラマかワイドショーどちらが良いですか?と聞いてくるので、どっちでも良いと答えると、幻太郎はワイドショーにチャンネルを変えた。
     テレビから視線を離し、幻太郎の方をちらと見ると、幻太郎も特段見たかったわけでは無いらしく、机に肘をついて手に顎を乗せ、つまらなそうにテレビを見ていた。
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