「ねぇねぇ、アスラン、聞いてる?」
幼年学校の宿題をしていると、早くも飽きたのかキラが話し掛けてきた。
「なんだよ、キラ。早く宿題終わらせないと遊ぶ時間無くなるぞ?」
「分かってるよー! でも気になるんだもん、仕方が無いだろ?」
むぅとむくれるキラの顔に、やれやれと溜息を吐く。
「⋯⋯分かった。それで? なんだって?」
「むぅー! やっぱり聞いてないんじゃん!」
「ごめんって。今度はちゃんと聞くから、教えてくれないか?」
これ以上キラの機嫌を損なうと口を聞いてくれなくなるから、どうにかしないと。
「だから! アスランの好きな子のタイプってどんな子なの!?」
「⋯⋯はぁ。何を言い出すのかと思ったら。」
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