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    huhaitya

    @huhaitya

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    huhaitya

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    水父

    水木が1人で騒いでるアホなヤツです
    タイトル通り

    #水父

    水木が『YES』『NO』枕を手に入れた俗に言う『YES』『NO』枕を手にいれた。
    いや、別に欲しくて手に入れた訳では無い…決して…あれだ…飲み会の景品でたまたま…たまたま手に入ってしまったんだ。
    別に『選べますがどれにしますか? 』と言われて、それで、たまたまそれが一番まともで…夫婦マグカップがあった?
    いや、だって俺らは夫婦じゃないから……うん
    『たまたま』手に入ったんだ。


    「たまたま手に入ったんだ」
    「突然どーした?」
    「いや、何度でも言っておこうかと」
    「寝具か?文字があるがワシは異国語は読めん」


    そういやそうだったなぁ。
    まぁ『たまたま』手に入った物だし?
    別にそこまで期待はしてないし?
    うん…
    初手反応がノーリアクションでがっかりしたが、これはこれで一から教えるのもまた…


    「異国語はわからんがこの寝具の意味は知っておる」


    なんでだ???


    「なんでだ??」
    「てれびで見た」
    「なんてーもん見てんだ。なんてーもん流れてんだ今のテレビ」


    知ってんのかよ!!
    オノレ今時の昼ドラ!!
    何流してんだ!!
    数秒前の期待は何だったんだ!!
    寧ろ今恥ずかしい状態なのでは!?
    知っててこの反応かよ!!
    知ってんなーー!!


    「ワシは意味を知っておる」
    「再放送要らない」


    追い討ちさせてーの?
    酷いね。


    「じゃから、ワシは意味を、知っておる」


    何事?
    知ってる宣言強いな。
    そんな主張して枕を抱きしめて…
    まくら…


    「ん」


    あ、『YES』だわコレ
    いや分かるかいッ





    さて『アノ枕』を手に入れて2週間間はたったるがそれから『アノ枕』の活躍。

    無いのである。

    そもそも『アノ枕』の存在が何処に行ったんだか。
    あの後は偉く盛り上がってしまったが為に翌日アイツは不機嫌になってしまった。
    いやアレはアイツも悪いんだが…

    そんなしょんぼりな気持ちのまま午前様ですよっと。
    最近アイツらはこの時間もう寝てるだろ。
    夜中に墓場で運動会されるよりはいいか…
    寂しくなんかねぇし!?

    「ただいま」

    はい、返事はなし。
    まぁ起きていたらいたで気を使うが。
    世の企業戦士なお父さん方はこれと同じ気持ちなんだろうか。
    そう思うとなんだか『家族』感あってちょっといいな。


    「……なんてな。寝顔見てから寝るか」


    今日の仕事の疲れを寝てる愛する親子で癒されて俺も寝よう。
    と。思ったが今日は鬼太郎は母の元に泊まっているんだった。
    婆ちゃんになったと思ってるあの人は鬼太郎を孫の様に可愛がり、定期的に泊まりやらさせたがる。
    今日の癒し1人減っちまったかぁまぁ仕方ない。
    目の前のお膳立てだけ頂くか。


    「……なぁ、おい下手くそ狸」
    「ぐぅ」
    「ぐぅじゃねーが?お前……お前何を抱き枕にしてんだ?」
    「普通の枕じゃ」
    「普通の枕に字書いとらんだろーが。よし、ほら離せ。こら。ちょっ。力強ッ!!」
    「ワシはこの枕が気に入っとるんだ!!」


    気に入ってんのかそれ!?
    そんなに寝心地いいかそれ!?
    そんないい素材だったか?
    あの日は直ぐ様ほおり投げ俺は今の今までどこ行ってたか分からなかったが?
    ……え?ずっと『使ってた』の??


    「ワシは気に入ってたのじゃ」


    枕に顔を押し付けた先から拗ねた声がする。
    あの後も今日までも仕事が立て込んで帰るなり死んだ様に寝てたっけか俺。
    その間ずっとその枕抱いてたんかお前。

    お前〜…


    「……気づかなくて悪かった」
    「……」
    「そんなに枕が気に入ってたんだな」
    「…ん?」
    「それなら仕方ない」
    「お主この期に及んで…!」


    「その枕、ちゃんと抱いてろよ」


    その後『アノ枕』は流石のアレソレで即洗濯行きになり、翌日庭先にカバー共々風に晒されているのだった。
    きっとこれを何度も繰り返すだろう。
    文字が消えるまで使い潰してやろうじゃねーの。
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