キャップ&アメジオVS……まだ皆が寝静まっている朝早く。ブレイブアサギ号のウィングデッキに一匹のアーマアガアが降り立った。昨日キャップを振り払ってフリードを連れ出したアメジオが帰ってきたのだ。
アメジオがそっと手袋を外してフリードの頬に手を添えると、フリードはすり、とその手に擦り寄った。ベッドの上で散々可愛がってやったから、これでもう自分の手持ちであるソウブレイズに変な嫉妬なんてすることはないだろう。
「フリード、愛してる」
「ん……俺も。愛してる」
ふたりは朝日に包まれながら抱きしめ合い、触れるだけの優しいキスをした。
恋人が誰なのかわからせるため、アメジオはブレイブアサギ号からフリードを自分の部屋に連れ帰り、お互いに熱を求め合い愛を確かめあったのだ。離れるのは名残惜しい。ライジングボルテッカーズとエクスプローラーズ、所属している組織が違うのだ。今日アメジオには任務がある。与えられた任務を全うせねばならない。
4029