三脚「一眼レフカメラを使用する際に下で支えるもの...3本足のあれです。あの道具の名前は知っていますか?」
VIPルームで今日の売上を記入してる際にかけられた言葉に顔を上げる。今、この時間は支配人として自分を雇っているアズール・アーシェングロットに...オンボロ寮の監督生は世間話か何かをされたと思い「確か、三脚ですか?」と返した。
彼は時折、このように世間的や謎かけのような事をしてくる。上に立つ立場の事はよくわからないが部下との円滑なコミュニケーションを取ろうとしているかもしれない。
「当たりです。よく、ご存知で。」
「あれ、私もしかして馬鹿にされていますか?」
自分がいた世界でも『三脚』という名の道具はあった。この魔法が飛び交うような世界と同じ使い方をする、アレ。
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