ガンダムSEED(キラカガ)心の鼓動MIAになって行方不明だったキラが帰って来て、出迎えた私はその夜、キラの鼓動を目一杯浴びた。
朝目覚めるとキラの腕の中にいて、胸元に顔を近づけてその音を聞く。
なるおとは、ひびくおとは、いきてるおとで。
もっと聴きたくて、耳をそばだてる。
キラの心の音も聴こえたらいいのに、と思って首を振った。
私は一切告げなかった。キラからも何も言われなかった。それでいい。
同情でもいい。キラの心が別のところにあってもいい。
いまいてくれたらそれでいい。
この世界のどこにもキラがいないなんてもう二度とゴメンだった。
キラを守ってやりたいと思った。
もし自分にMSが与えられるのなら、今度はキラを守るんだ。
死なせない。
生きて欲しい。
たとえ離れても、このキラの鼓動は止まらないで欲しい。
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