共に灰になってその関係にいち早く気づくとしたら、彼かもしれないと知っていたのかもしれない。
キラが出て来た部屋が開いていて、そこを覗き込んだアスランが目にしたのは、下着姿でぐったりとしているカガリの姿だった。
声も出せなかった。キラとカガリは姉弟で、仲が良い。だからと言ってこれはなんだ?明らかな情事の後の匂いがする。
「あ・・・スラン?」
声がかかった。服を着こんだカガリがバツが悪そうな顔をしてそこに立っていた。少し顔が青ざめている。
「か・・カガリ?!嘘だろう?お前たち・・・そんな訳、ないよな?」
「・・・・・・」
沈黙は肯定の証だった。アスランはそれでも信じられないと言わんばかりにカガリの肩を揺すった。
「・・・そんな事、しないよな?!お前たちは・・・・」
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