Recent Search
    Create an account to secretly follow the author.
    Sign Up, Sign In

    pre1esama

    @pre1esama

    創作BL描いてます。
    18↓非推奨

    ☆quiet follow Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 25

    pre1esama

    ☆quiet follow

    禁欲生活憂零
    R18です

    🔑18↑y/n

    #BL
    #BL漫画
    blManga
    #bl
    #R-18
    #創作bl
    creation of BL
    ##憂零
    #創作
    creation
    #創作BL
    Original Bl
    #創作漫画
    originalComicStrip
    #R18
    18+
    #第三者視点
    thirdPartyViewpoint

    Age verification
    Tap to full screen (size:1162x822).Repost is prohibited
    🌋💕💕💕💕💕💕💕💕💕💕❤💕💕💕💕💕💕💕💕💕💕💞💞👍😍
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    related works

    recommended works

    あるぱ

    DONE三題噺のお題で作成した世紀末BL/30分最果てにて


     どうして、うつくしいものは脆いのだろう。ぼくは見下ろしながら、何度も繰り返しそう呟いた。チカリチカリと明滅するカラフルな光が、彼の肌色を奇妙な色へ変化させる。ぼくは床に座り、彼の顔に顔を近づけた。かすかに感じる呼吸音。思わず、ほっとしてしまう。
     ぼくがほっとするなんて、おかしな話だ。口元をゆがめ、立ち上がった。それから、薄暗い室内を見渡す。
     廃屋は荒れ果てていて、もはや人間の生活したあとも朧気だ。ただ大きなクリスマスツリーの電飾だけが、滑稽なほど景気よく光る様を、いつか彼は悪夢みたいだねと笑っていた。あれはいつだったか、と思い出すまでもなく、ぼくには三十二日と十一時間、二十三分前のことだと分かる。
     貴重なガソリンと発電機なのに、彼はこのツリーの電飾にそれを使った。たぶん、あの時からもう、だいぶ壊れていたのだ。
     ぼくは部屋を横切って外へ出て、雨水を集めるために作った仕掛けから、コップに水を汲んで彼の元に戻った。本来ならば濾過して、一度沸騰して冷ますべきということは理解していたが、いまとなってはそんなことはなんの意味もない。彼の生命がいつ消えたっておかしくないこと 1588