よくある話だろ？イーガ団。
暗殺集団なんて言われているけれど組織の奴ら全員が武芸に優れてるわけじゃない。
諜報に特化したやつ。資材調達に特化したやつ。救援救護に特化したやつ。俺は指導に特化かね。
いわゆる非戦闘員達もここにはたくさん存在している。
そりゃそうだ。だってここにいる奴らは何も特別な存在の奴ばかりじゃない。

農民。商人。主婦および主夫。大道芸人や手に職を持つ前の若者もいれば老人だっている。
ん？全員同じ服着て同じ背丈で同じに見える？ハハっ！そりゃそうだ。イーガ団に入る奴らは皆んな同じやつに変身してんだ。幹部は筋肉隆々大男。構成員はひょろりと怪しげなヤバい奴ってな。

なんでかって？本物の姿をバラさないために決まってんだろ？

猟犬は怖いものですイーガ団の本部のとある場所にある幹部以上のみが利用できるBAR。
秘密厳守が絶対ルールのその店は、店内で見聞きしたことは決して店の外で漏らしてはいけない。
店外で出会っても知らぬふりをするのが決まりごと。
それ故にその店では愚痴から秘密暴露まで様々な情報が飛び交っており、聞き上手な店主には様々な相談事が舞い込むこともあった。
そこを切り盛りする店主は下っ端構成員でありながら酒の目利きができて人望も厚い。さらに料理もうまいということから総長コーガ様から信頼されて店を任されているわけだが。
その店主こそこの俺！その器用さと人柄の良さから本職の指導員以外にも医療班やら研究班にも顔を出して多忙な毎日をすごしているこの俺！

後輩幹部×構成員シリーズ　設定資料後輩幹部くん

29歳

元々は王国騎士団の一般兵だった。
貧しい村出身で家族は母ひとり妹ひとり。
活発で朗らかな歳の離れた自慢の妹をいいとこに嫁がせてやるために出世しようと頑張っていた。
活躍が認められ騎士の位に叙勲される予定だったが、ある事件がきっかけで剥奪。王国を逃げ延びて復讐のためにイーガ団入りする。
元々大剣を使えるほど鍛え上げていたので腕力はかなりある。変身を解いても体格はそう変わらない。
術はそれなりに使えるがあまり場にあった使い方が出来るわけじゃないので先輩に言わせたら「勿体ねえやつ」
最初の集団任務で完膚なきまでに叩きのめされた理由はまさにその剣術に頼り切った戦いをしてしまったからに他ならない。
上手く使えば強みだけれど上手く使えないのだからしかたない。