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    岡田.

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    岡田.

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    年齢操作未来捏造 kktbtがもう一年留年して全員3年
    hrとsg♀(恋愛感情無し)が仲良すぎて意地悪言ったら大変な事になってたカキ→スグ♀
    特に意味はないけど趣味でziyは♂

    ハイラート反対「昨日ハルトの部屋で話してたらそのまま寝ちゃって、さっき帰ってきたとこだべ」
    「あ、ごめん。その日はハルトがこっちの部屋に来る約束してる……」
    「昨日もいつかハルトと旅行行こうって話になって盛り上がって」
     声をかければ、そんな事を平然と言ってくる。オイラの片思い相手。
    「あー、そりゃ残念」
     ヘラヘラ笑って誤魔化すが、物凄い遠回しのデートの誘いを他の男の名前を出してストレートに断られたのはやっぱりちょっとへこむ。そして周りに人がそれなりに居るところで声をかけたのも後悔した。
    「おい、聞こえたかよ。スグリまた朝帰りだって」
    「お盛んなこった」
    「あんな明け透けに言うの、すげぇエロいよなぁ」
     コソコソ聞こえてくる言葉。三年になったスグリはまだちいさいけどそれなりに背も伸び、栄養不足丸出しのガリガリだった体にも程よく肉がつき、胸もわりとある方で、そして顔も成長と共に所謂美人系へと突き進んでいる。口を開けばまだガキだなと思う事も多々あるが、色気も出てきて遠くから見てる分には目を引く憧れの上級生の女子として申し分ない。だから、スグリに対するそういう話も嫌でも耳に入る。
    「でもあれツバっさんてマジでスグリ狙ってんの? あんな彼氏持ち絶対無理だろ」
    「いやいや、あれは妹可愛がりみたいなもんだろ〜。あの人スグリがマジでガキの一年の時からあんな感じじゃん」
    「あ〜確かに。ずっとあんな感じだったし、彼氏の方とも普通に仲良いもんな」
     全部聞こえてんだよなぁ。うるせぇ。こっちはマジでガキの一年の時から本気なんだわ。
     そして一番の勘違いは、恐ろしい事に、あの二人は付き合っていない。
    「でもあいつら朝帰りとかお互いの部屋行くの多すぎるって。ヤる頻度高すぎ。スグリどんどんエロくなってってるし」
     スグリの成長は勿論、キョーダイの方も身長が伸び体格もがっしりしてきてどんどん男らしくなっている。そんな二人があんなにも一緒に過ごしていれば、付き合っていると周りも当然のように勘違いしだす。でも、二人に近しい仲のいい人間であればそうではない事は知っている。下世話な想像をどれだけしても、あいつらは付き合ってないし、ヤってもいない。本当にお互いの部屋でバトルの動画を見たり映画を見たりポケモンや学校やいつかやってみたい夢の話を楽しくしているだけ。有り得ないほどの大親友。
    「……カキツバタ?」
     あいつらの話に耳を傾けていたせいで、スグリの話をちゃんと聞いていなかった。慌てて「悪い、ぼーっとしてた」と言えば、スグリは疲れてんのか? と首を傾げる。
    「ハルトが昼にはパルデア戻るから見送り行くけどカキツバタも行く?」
    「あーいや、どうせ来週もまたこっち来るんだろ」
    「ん、わかった」
     かなりの頻度で行き来してるのに毎回見送りやお迎えに行ってよく飽きないなと思う。そんなにずっと二人で居て話す事もなくなるだろうに。それなのにまだまだ時間が足りないと言わんばかりに一秒でも長く一緒に居ようとする。
     そしてお互いに全く恋愛感情がない。この歳の男女が仲良く二人並んでいるだけで付き合ってるだの何だの言われるのに、こいつらは恐らく部屋に泊まって同じベッドで寝るくらいの事は日常的にしてる。泊まる時に勿論お互いの部屋の風呂だって入って着替える。そしてその後はセックスなんか以ての外、変な雰囲気にすらならない。そんな想像が容易い大親友。男女の友情の成立がどうのなんて話をする気はないが、流石にここまでくるとどうかしてるとは思う。言わないけど。
     まあ、でも、そういう一見幸せそうな目立つ奴らってのは変な噂の的になって、謂れの無い悪意が向けられるなんて事は、残念ながら、ある。



    『本日より男子の部屋に女子、女子の部屋に男子が立ち入る事は禁止とします。』
     突然全校生徒へとメールで送られて来た通達。多分、これを受け取ったやつの殆どがまずあいつらの事を思い浮かべたと思う。
     これからどうすんだ、と心配しつつ、多分禁止になったのあいつらの何かだろうなとは何となく思った。

    「で、なにがあった?」
     職員室前の自販機横のベンチに座って待っていると、あからさまにへこんでいるスグリが職員室から出てきた。呼び出されていたから、まあ、何か言われるんだろうなと心配して来てみれば、やっぱりなぁ。
    「何か……おれがハルトの部屋泊まったりしたとき、変な声して……それが迷惑って苦情が来てるって言われて……」
     変な声。まあ、つまり喘ぎ声的なやつの話だろう。でもこいつらがそんな声が出るような事やってるわけがないから、そもそも嘘なんだろうけど。
    「消灯時間になったらテレビの音量も小さくするよう気を付けてるし、話し声も抑えてるし……そんなへんな事してない、って言った……けど」
     スグリの顔がどんどん曇っていく。
    「苦情は一件だけだから、本当にうるさかったのかは分からないけど、そもそも男女がそんなべったりで何もして無いは無理あるから、学校側も……風紀の為に禁止にするしかないって」
     恐らく教師も、寮の壁の厚さや部屋の構造からして相当な大声かわざと聞かせるようドアや窓を開けておくなんて事をしない限り迷惑になるほどの声が漏れるとは思っていない。寮の個人の部屋のしっかりした作りが寮生活の学校としてアピールポイントのひとつでもあるから。だから苦情の声がどうのは一件だけだしただの嘘だとは思っている。だけど、苦情は嘘だとして、性行為はあった、という前提で話されたのだろう。そもそも関係を否定するスグリと、性行為があったと当然のように思っている教師じゃ話も噛み合わない。そして生徒同士の性行為が〜という話になれば、学校側も禁止にするしかない。
    「してないって言ってるのに……全然聞いて貰えないで、ハルトも今日の夕方くらいにこっち来るから、揃ってからもう一回ちゃんと話しようって帰された」
     そりゃあ、お前らと仲がいいやつらは分かってるけど、そうじゃないやつらはそういう目で見るだろ。
    「……男女が何回も部屋で二人きりで夜を過ごして、ただ仲良く友達として遊んでただけなんて、そんなのが通用する年齢じゃもうないでしょ、って言われた」
     それは、まあ、そうなんだよな。オイラだってよく知らないやつらが同じことを言っていたらそんな訳ないだろと普通に思う。こいつらが他人の悪意や偏見で害されているというのには腹が立つが、それはそうとしてこれを機にこいつらの恐ろしい程のべったりがなくなれば、オイラとしては正直、助かる気持ちもある。
     恋愛感情も性欲も無いと分かっていたって、片思い相手が別の男とあんなべったりなの、キツイもんがあるから。だから、正直少し喜んでしまっていたから、それが溢れ出てしまったのかも知れない。
    「まぁ、でも、ここがお前さんたちも普通の距離感になるいいタイミングなんじゃねぇのかい」
    「カキツバタ」
     声のトーンに驚いて顔を上げれば、そこには怒ったような、傷付いたような顔をしたスグリがオイラを見下ろし「カキツバタもそんな風に思ってたんだな」なんて、あからさまな失望を口にする。
    「……もういい」
     スグリは背を向けて歩き出す。間違えた。違う、スグリ。待ってくれ。何か言おうとしても言葉が出てこないまま、スグリは歩いて行ってしまった。

     スグリに失望されフラフラと部屋に戻り、全てから逃げるようにふて寝して目をさませば、すっかり夕方と言っていい時間になっていた。
     もうそろそろキョーダイもこっちに来ているかもしれない。来たら先生と三人で何か話さなけりゃいけないって言ってたから、とりあえず様子見に行ってみるかと職員室の方へと向かえば、さっきオイラが座っていたベンチに泣きながら座るスグリと、おろおろと困っている学年主任の女教師がいた。これは、恐らく、オイラが寝ている間により一層ややこしいことになってるなと悟る。
    「あっ、ほらスグリさん、カキツバタくん来たよ。仲良いよね? 一緒に居てもらおう。ね?」
     教師はオイラの顔を見てあからさまにほっとした顔をしているが、申し訳ない事にさっき地雷を踏み抜いたとこなんだよなぁ。スグリも泣きながら首を横に振る。それってどの言葉に対して首振ってる?
    「あー……えっと、また何かあったんですかぃ」
    「うーん……それがねぇ……」
     教師は完全に困った顔でスグリを見る。そしてそのスグリはぼろぼろ涙を流しながら、オイラを睨みつけて、言い放った。
    「おれ、ハルトと結婚する……!」
    「……は?」
     スグリはわんわん泣き出すし、教師は更におろおろし始める。いやいや、なん、なんだそれ。は?
    「というかキョーダイ……ハルトはもう来たんで?」
    「そう。話を聞いたハルトくんが予定より早めに学校に来てくれて、スグリさんと担任の先生とお話して……それからずっとこうなのよ……」
     オイラが寝ているうちに随分と話はおかしくなっていたらしい。聞けば数時間前にはもうこうだったという。
    「それで、お話が終わったあとスグリさんが電話したお兄さんがさっき到着して、今ハルトくんとお話しに行ってて……」
    「ゼイユが!?」
     ふて寝なんかしている場合じゃ無かったのかもしれない。というかスグリが呼んだらすぐ来れるような状況だったのか、あいつ?
     既に卒業してブライア先生の手伝いで色んな所を飛び回っているゼイユが、妹に呼ばれれば数時間で学校に駆けつける。すげぇな。たまたま近くに居たのか? 怖いわ。
    「お兄さん、スグリさんが泣きながら結婚するって電話してきた事に凄く驚いたみたいで……」
     まあ、そりゃそうだろうねぃ。随分成長したと思っていた妹がこんなわんわんと子供泣きで結婚するなんて電話かけてくれば、そりゃあのシスコンは気が気じゃないだろう。
    「うう……にーちゃん、が、おれとハルトの、こと、変なふうに言うひとたち、全員なぐる、って……!」
     そしてゼイユは今、キョーダイとの話し合いで結婚反対の説得ではなく、ふたりに悪意を持っているまわりのやつらの特定をしようとしているっぽいなこれ。というかもしかしてゼイユもキョーダイの事めちゃくちゃ気に入ってるから下手したら結婚賛成しねぇか!? 駆け付けたって事は当然のように止めるものと思って安心していたが、ゼイユから見りゃ大切な妹がお互い大好きで尚且つ性欲が絡まない男と結婚して他のやつらが簡単に手ぇ出せない状況になったらなんか、何かちょうどいいと思うんじゃねぇか? いや流石のシスコンもそんな意味わかんねぇのは止めるか。……止めるか? わかんねぇ。今あいつら何の話してるんだ。
    「……オマエとキョーダイふたりで話し合った結果、結婚って事になったのかぃ」
    「……みんな、おれとハルトが、一緒にいるのおかしいって、もうそんなんで誤魔化せる年齢じゃないって言うから……! 信じてくれないからっ」
     信じるというか、無いことは知ってはいるけど一般的にはそうだよな〜っていう話で……。まあ、どういう意見にせよ敵のが圧倒的に多いよなぁ。
    「結婚もしてない若い男女が、そんなお互いの部屋高頻度で泊まっちゃ駄目って言ったの、先生だべ……! だから……!」
    「担任の先生にこれ言われて、それから結婚しなきゃ一緒に居れないなら結婚するって言い出したらしくて……」
     スグリは駄々こねるガキみたいにわんわん泣きながら結婚する結婚すると繰り返している。こんなガキみたいにごねるスグリは久しぶりに見たな、と目の前の現状から目を逸らすように考える。今は随分精神的にも成長し落ち着いたが、こいつが一年の時なんかはこうやってガキ丸出しで駄々こねて、にーちゃんひどい、にーちゃんの意地悪、なーんてゼイユと言い合いばっかして……と、そこまで考えて、スグリに今まで「ガキだな〜」と感じた時の事を思い返してみた。ぎゃんぎゃん文句を言って、言葉の応酬でまったく適わず、時には涙を流しながら「にーちゃんのバカ!」と声を上げるスグリ。思えば、ガキだなと思うちょっとした事は多々あれど、あいつがガキ丸出しになってたのって兄相手だけだった気もする。
     要するにあれは甘えで、成長したわけじゃなく甘える相手である兄が卒業しちまったから何となく落ち着いて成長したように見えていただけで、実際はまだまだ甘ったれのガキで……それが今、爆発しているのか。
    「ふたりとも落ち着いてからもう一回ちゃんと話そうね……」
    「えっと……ハルト、の方はどんな様子だったんすか」
    「スグリさん同じような……」
    「ええ……」
     このグズグズのスグリと同じような? 二人してわんわん泣きながら結婚するって? それでゼイユも呼び付けて……?
     出会った時から異常に頼もしかったから、何となく勝手に物凄くしっかりしてると思い込んでいただけで、キョーダイもまだまだガキって事で……そんなガキふたりが、大好きな大親友を奪われそうになって大抵抗してるって事か。しかももしこのふたりが一緒に『何か』を起こしたら止めれるようなやつが学園にはまず居ないから、まあ大人たちも焦るよな。学校として男女の性交容認してるみたいになっても困るし、こいつらに大暴れされても困る。だからといってこんな投げやりに結婚すると言い出したら教育者としては説得して止めなきゃいけない。大変だねぃ……。
    「スグリさん、結婚ってね、本当に人生でとっても大切で……まだその選択をするには早すぎると思うの……」
    「なんで? おれとハルトが友達として一緒にいるのは年齢的に男女としてもうダメで、それなら、結婚したら一緒に居られるのに、それは早いっておかしいべ……!」
    「これから大人になって、友達としてじゃなくて、恋をして本当に好きな人が出来ると思うの……その人と愛し合って、お互い結婚したいって思う時がきっと来るから……」
     この教師は多分スグリとキョーダイが本当に友人として仲が良く、性的な事はなかったというのを信用しているらしい。いい先生なんだろうが、説得は全く上手く行ってない。
    「……もし、そんな人ができたとしても、おれとハルトが仲良くしてるとおかしいって言うような人だったら、おれはそんな人いらない。ハルトと一緒に居る方がいい」
     そして急に、横で黙って聞いていただけのオイラにもダメージが入る。万が一、スグリがオイラを好きになり、付き合い、結婚できたとして、それであのキョーダイとのべったりを許せるかと言われれば絶対に無理。片思い中でも死にそうなのに、自分のものになった後もあれを見せられるなんて、そんなもん気が狂ってしまう。
     オイラじゃなくとも彼女や嫁が別の男とそんなの、許せるやついねぇだろい。
    「もう少し、もう少しだけ、待ってほしいの。学校として、問題になっちゃったら禁止するしかないの。でももうあなた達も今年で卒業だし、この一年だけ我慢してくれたら、卒業すれは誰も禁止にできないから……」
    「そうそう。在学中に結婚したって、男女の部屋の行き来の禁止はなくならねぇだろうし」
    「でも結婚したら結婚もしてない男女がおかしいって言ってくる人はいなくなる」
    「そーいうやつらは結婚してもまた別の切り口で嫌なこと言ってくるってぇ……」
     スグリはもう完全に意固地になっていると言うか、キョーダイと結婚する方向で覚悟が決まっている。多分、今ゼイユと話してるキョーダイの方もそう。いや、勘弁してくれ。
     どうにか、どうにか止めないと。
    「……なあスグリ、一旦オイラと付き合って恋人の距離感学んでみねぇ?」
    「はぁ!? おれたち真剣なのに! カキツバタはふざけてばっかり……!!」
     物凄く怒った顔で言われるが、大マジなんだよなぁ。オイラももうなりふり構ってる場合じゃないんだと思うから。
    「……じゃあ恋愛感情持ってるオイラに口説かれて、恋愛感情のない親友とは全然違うってとこから理解してくれよ」
    「はあ?」
     スグリは全く意味も分からずイラついているが、教師の方はまさか、という顔でオイラの方を二度見した。そうです、オイラは本気です。
     スグリが座るベンチの前に片膝を付いて跪く。そしてそっと、右手を持ち上げる。
    「えっ」
     困惑するスグリを無視して、全力でカッコつけた顔をして、その手の甲にキスをした。
    「わっ、わぎゃーーーー!!!!!」
     スグリは驚いてオイラから距離を取るようにベンチの端まで後ずさる。顔真っ赤で、混乱してて、キスされた右手を浮かせたままどうしていいか分からなくなってるのが面白いし、オイラも全然キャラじゃないことをやって恥ずかしくて笑って誤魔化してしまいたくなるが、そんな事は絶対にしてやらない。
     真っ直ぐ、スグリの目を見つめる。冗談だなんて言わせないために。
    「あんま、他の男と結婚結婚言われたら、オイラだって傷付くし」
    「えっ……?」
     スグリは真っ赤だし、教師も両手で口元をおさえてオイラとスグリの顔を交互に見ている。
    「オイラ、スグリの事好きだから」
     スグリの混乱した「わ、わや……」と教師の「あらあらあら……」が耳に入ってくる。どうやら冗談とは思われていないらしい。一歩前進ってとこか。いやオイラも今めちゃくちゃ恥ずかしいんだけどな。
    「う、うそ……」
    「うそじゃねぇんだって」
     とにかく、ここでどうにか結婚だけでも止めなきゃ、もうどうしようもなくなる。今押すしかない。今、オマエに対して恋愛感情も性欲もある男ってのが、オマエが結婚しようとしてる親友と全然違うって分からせてやる。
     妹からの電話に駆け付ける怖い兄が今学園内に居る事を出来るだけ考えないように頭の隅に追いやってから、もう一度スグリの右手を握った。

     
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     声をかければ、そんな事を平然と言ってくる。オイラの片思い相手。
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    「おい、聞こえたかよ。スグリまた朝帰りだって」
    「お盛んなこった」
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