「#夜明けを背に笑い合う武将たち描こうよ企画」の話「夜明けを背に笑う、12人の姿」
それは結構早い段階で、私の中にあったイメージだったと思います。
いつ頃かは定かではありませんが、本編で『此の夜のムコウ』を歌うことになった頃、佑太郎くんと半蔵くんの過去が明らかになったあたりと思います。17~19章が公開されたくらいでしょうか。
双子に限らず、やはり戦国時代という令和とは異なる厳しさや苦悩がある世界を生きていた彼らは、色々な思いを胸にしていたわけで。
そんな彼らが現代にタイムスリップし、歌をうたうことで、それぞれの夜のムコウ側を、夜明けを、『光る時』を見つけることができた。
『此の夜のムコウ』はそんな歌なのかな、と解釈しております。
さて、そんなことを想いながら冒頭に記したような脳内イメージが爆誕したわけですが、いや12人描くのきっっっっっつ!!!!!というのが本音でした。
1枚描くのに何時間かけてると思ってるんだこちとらよォ……と己への歯ぎしりが止まりません。たぶん悔しさで奥歯ちょっと削れました。
ただでさえいつか描きたいネタを記したメモがとんでもねぇことになっているのに、そんな作画コスト地獄級の絵を一人で描けるわけないじゃ~~~~んと五体投地して諦めていました。人間、時には諦めも肝心だって古事記にも書いてあったし(書いてない)
そんなこんなしている時、ある相互さんたちと合作企画をおこないました。
もしかしたら投稿当時にご覧くださった方もいらっしゃるかもしれませんが、忍者3人のメイドさん姿(※3人中2人は公式)のイラストです。
「1人で3人描くのがしんどいなら、3人で1人ずつ描けばいいじゃない」という絵描き界のマリー・アントワネットと化した私は合作の素晴らしさを知りました。
あれ楽しかったからまた何かやりたいね、という話をしている時に脳裏を過ったのは、早々に匙を投げて諦めた12人が笑い合う光景。
――12人、絵描き集めたらできるのでは?
そんな軽いノリと勢いのまま募集要項を作ってTLに放流。
さすがにそんな大勢の絵描きが集まるわけないよな!
……そうたかをくくっていたら募集開始から24時間経つ前に集まっていました。何故なのか。こわ………………。
そうして10人のママ(参加者)にオギャバブしながらなんとか完成したのがあちらになります。
1人では作り上げることができなかったものでも、みんなで力を合わせたら成し遂げられる。
全員のイラストが並んだ光景を目にした時のあの感覚は忘れられそうにありません。鳥肌が立って、息をするのも忘れ、眠気も吹っ飛ぶくらい圧巻でした。
語彙力がなくて「すごい」という単純な言葉しか出ない己が不甲斐ないくらい良い光景であることは、すでにご覧くださった方ならわかっていただけると思います。
しかしそれだけでは止まれないのが私の悪癖。やりたいこと・イメージが次々に出てきて突っ走ってしまいました。
主催としてみんなの絵を並べて背景を描くだけで良かったはずなんですけどね。
「『此の夜のムコウ』の音源に合わせた紹介動画とか良くない?(脳内絵コンテ爆誕の瞬間)」
「みんなの絵、ネップリしたい! しよ(私利私欲)」
「ア! 公式のまねっこして『Coming soon…』とかしたらみんな興味持ってくれそうじゃない!? やります(3分で予告画像制作)」
……以前、友人につけられたあだ名は「暴走機関車」でした。由来はお察しください。
企画の主催、楽しかったです。楽しかったけど、たぶんもうやりません。というより、やらない方が良い。こんなブレーキの壊れた主催じゃ参加者がかわいそう……。
……でも前に別のジャンルでそれなりに大規模な企画を主催したときも「もうやらない」といった主旨のことを思っていたはずなんですよね。…………やってるんだよなぁ。
……一応、当面の間は大人しくしていると思います。
とはいえ、こんなことを言いながらまた何かしら主催してもなんら不思議ではないので、何かしていたら「あ、また止まれなくなっちゃったんだな」とぬるい目で見守っていただけたら嬉しいです。
長々と語らせていただきましたが、少しでも多くの家臣さんに喜んでいただける企画にできていたら良いなと思います。
参加してくれたみんな、本当にありがとう。
投稿を見てくださった家臣の皆様、ありがとうございます。
自語りだけの稚拙な文に目を通してくださったあなたも、ここまでご覧くださりありがとうございます。
戦アラの1周年はまだまだ始まったばかり。
家臣全員でめいいっぱい『今』を楽しみましょうね!!
2024.6.14 神無月 ハル