Recent Search
    You can send more Emoji when you create an account.
    Sign Up, Sign In

    あんずじゃむ

    急募:画力
    アナログ画と文をあげます
    デジタル画は当分無理かな
    BL.NL.GL何でもおけな人間です

    ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji 💖 👍 🎉 😍
    POIPOI 4

    あんずじゃむ

    ☆quiet follow

    監督生(♀)しゃべります 1章後ぐらい

    #twst
    #twst夢

    監督生(♀)が腰まであった髪を切る話監督生は怒っていた。ツイステッドワンダーランドに来てから約2ヶ月。全校生徒の集まる入学式で騒ぎを起こしたり、ハーツラビュル寮寮長、リドル・ローズハートのオーバーブロットの現場に居合わせたとなっては、唯一の女子生徒ということもあって、絡んでくる輩はわんさといる。なかでも最近新たに絡んでくる集団は、少々厄介だった。
    「よう~、監督生。今日は三つあみか?毎日毎日こんな長い髪垂らしてご苦労なこったよなあ。」「こんな長い髪じゃ、魔法も使えねえグズが、さらに足手まといになるんじゃねえか?」「その通りだよなあ。お嬢ちゃん、悪いこと言わないからさっさと元の世界とやらに帰りな!ハハハハハハ!」監督生は嘆息しつつ、無視して歩き続ける。しかし一緒に教室移動をしていたエースやデュース、グリム達が、そいつらの前に立ちはだかった。自分を守ってくれようとするのはありがたいが、次はトレイン先生の魔法史だ。怒ったトレイン先生がどれだけねちっこいか、監督生はこの2ヶ月でいやというほど分かっているつもりだった。あっという間に背後で始まった小競り合いを止めるため、監督生は声を張り上げる。監督生「トレイン先生の授業開始のチャイムまで、残り3分!!!」エース「あ、悪ぃ、監督生。もーそんな時間?」デュース「授業に遅れるわけにはいかない、グリム、急ぐぞ!」グリム「ちぇ、俺様まだ暴れ足りねえんだゾ~。」流石にこの文句は効果覿面であった。横に並んだ3人に、監督生は「私あんなの気にしないから。」と囁く。―――嘘である。ツイステッドワンダーランドに自分なりに迎合しようとし、それを学園長やリドル寮長にも認められている監督生にとって、今のような貶され方―――しかも女の命と腰まで伸ばしてきた髪を―――は我慢ならないものだった。深呼吸して心を落ち着かせ、監督生はまた歩き出した。
     翌日。昨日の小競り合いで劣勢だったという彼らが、また現れた。エースやデュース、グリムが補習中で1人だったところを狙われたのだ。監督生「あなた達が、女1人対集団じゃないと怖いっていうのはよーく分かった。邪魔だから、退いてくれない?私寮に帰ろうとしてるとこなのよ。」「はあ!?舐めた口聞きやがって…!」「弱っちい女が、生意気いってんじゃねえぞ!」「…一回、痛い目見ないとわかんねえらしいな!?」言うなり殴ってきた男の拳を手で受け止める。手に衝撃が走るが、大して痛くもなかった。ひとしきり攻撃をしても動じない監督生に、彼らの息が上がり出す。「何っだコイツ…!女の癖に!」監督生「ねえ、もういいよね?私もう飽きたんだけど。」習ったばかりの物理防御魔法をエースやデュースの練習台として手や足に
    かけてもらっていてよかったと思いつつ、監督生が振り返ったその時。「舐めんのもいい加減にしろよ…!」今日はポニーテールにしていた髪を、いきなりぐいと引っ張られる。すんでのところで踏みとどまり、転ぶことはなかったが、髪が引っ張られる力は強くなる一方だ。監督生「痛いんだけど。放してくれない?」エーデュースに、頭より上に防御魔法をかけてもらわなかったのは失敗だったと思いつつ言うが、相手はさらに付け上がる。「はっ、やっぱり、こんな長い髪じゃあ足手まといになっちまうよなあ。こんなやつと親しくしてる1年坊と、リドル寮長の気が知れねえよ!学園長も、なんでこんなのをこの名門NRCに入れたんだかなあ!ハハハハハハ!」「ハハハハハハ!」自分を囲む笑い声。そして、自分の友人を貶す言葉。どちらにももう我慢ならない。ついに、監督生の堪忍袋の緒が切れた。監督生「あー、もういい。髪なら、また伸びる。」魔法薬学で使った、毒人参の葉を切る大きな鉄鋏を取り出す。相手が凶器に怯んだ一瞬で、監督生は自らの髪を、結んでいた根元から、ぶつりと切った。髪を引っ張られていた力がなくなった反動で数歩前に出る。振り返ったその顔は、その場にいた全員が思わず見とれるほど、美しい満面の笑みだった。監督生「ハ、ハハハ!ああさっぱりした。どーよ、あんた達!髪で足手まといになることは、もう無いわ!」中指を立て、監督生のあまりに潔い行動に呆然としたままの男達を置いて、監督生は軽い足取りで歩き出す。監督生「短いままでもいいかもな。」
     補習後のエーデュースやグリムに、綺麗な髪だったのにと予想以上に嘆かれたり、実はハーツラビュル寮生だった彼らが、1ヶ月間首を刎ねられたままだったのは、また別のお話。
    Tap to full screen .Repost is prohibited
    Let's send reactions!
    Replies from the creator

    あんずじゃむ

    DOODLE監督生(♀)しゃべります 1章後ぐらい
    監督生(♀)が腰まであった髪を切る話監督生は怒っていた。ツイステッドワンダーランドに来てから約2ヶ月。全校生徒の集まる入学式で騒ぎを起こしたり、ハーツラビュル寮寮長、リドル・ローズハートのオーバーブロットの現場に居合わせたとなっては、唯一の女子生徒ということもあって、絡んでくる輩はわんさといる。なかでも最近新たに絡んでくる集団は、少々厄介だった。
    「よう~、監督生。今日は三つあみか?毎日毎日こんな長い髪垂らしてご苦労なこったよなあ。」「こんな長い髪じゃ、魔法も使えねえグズが、さらに足手まといになるんじゃねえか?」「その通りだよなあ。お嬢ちゃん、悪いこと言わないからさっさと元の世界とやらに帰りな!ハハハハハハ!」監督生は嘆息しつつ、無視して歩き続ける。しかし一緒に教室移動をしていたエースやデュース、グリム達が、そいつらの前に立ちはだかった。自分を守ってくれようとするのはありがたいが、次はトレイン先生の魔法史だ。怒ったトレイン先生がどれだけねちっこいか、監督生はこの2ヶ月でいやというほど分かっているつもりだった。あっという間に背後で始まった小競り合いを止めるため、監督生は声を張り上げる。監督生「トレイン先生の授業開始のチャイムまで、残り3分!!!」エース「あ、悪ぃ、監督生。もーそんな時間?」デュース「授業に遅れるわけにはいかない、グリム、急ぐぞ!」グリム「ちぇ、俺様まだ暴れ足りねえんだゾ~。」流石にこの文句は効果覿面であった。横に並んだ3人に、監督生は「私あんなの気にしないから。」と囁く。―――嘘である。ツイステッドワンダーランドに自分なりに迎合しようとし、それを学園長やリドル寮長にも認められている監督生にとって、今のような貶され方―――しかも女の命と腰まで伸ばしてきた髪を―――は我慢ならないものだった。深呼吸して心を落ち着かせ、監督生はまた歩き出した。
    1839

    related works

    recommended works