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    akinokosame

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    akinokosame

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    #唯受けオトナのフリドロライ
    お題「背中」
    成唯

    唯ちゃんが大学生になって、交際をはじめたふたりの話です。オトナムケふりどろらいに参加させていただきました。R15の加減がわからず、とてもほんのり程度になってしまいました…

    #唯受けオトナのフリドロライ
    yuiKakeOtonaNoFridororai
    #二次創作
    secondaryCreation
    #スタオケ
    #成唯
    chengWei
    #朝日奈唯
    asahiNayoi
    #成宮智治
    jijiNarumiya

    いつでもお好きに「高3にお弁当作ってもらうなんて、やっぱり気が引けるなぁ…」



    星奏大学に入学して朝日奈唯が借りたワンルームのマンションには、恋人である成宮智治が、毎日のように顔を出している。
    「俺がやりたいだけって言ってるじゃないですか。先輩は気にせず課題を続けててください」
    「でもさぁ…」
    教材を広げていたローテーブル兼こたつから、朝日奈はのそのそと這い出る。キッチンで腕を振るう後輩のすらりとした背中は、よく見慣れた姿だ。卒業をわずかに残したころ、もう彼のこんな姿も見られなくなるのかと感慨を深めたものだが、ほどなく成宮に告白されて交際することになり、舞台が菩提樹寮から自分の部屋の狭いキッチンに移動しただけだった。置きっぱなしにしている焦げ茶色のエプロンをつけて、彼がこの狭い台所に立ってから、もう1時間は経っただろうか。
    「夕ごはん作って待っててくれたのに、明日のお弁当もなんて。私、年上なのに…」
    「話してませんでしたけど、俺、小学生のときに交換留学に行ってたんですよ。それで1年留年してるんで、じつは先輩と同い年…」
    「はい嘘」
    「あはは、バレました?」
    「わかるよ-。成宮くん、わかりやすいもん」
    「ふふっ、残念だなぁ。なかなか信じてもらえなくなっちゃいましたね」
    背後から抱きつくようにのぞき込むと、言葉とは裏腹に笑う成宮の表情は思いのほか明るい。最近の成宮は、わかりやすい嘘をついて朝日奈に指摘させるのがブームで、理由を聞いたら「先輩と通じあってる気がして嬉しいんですよね」と悪びれずに破顔した。
    (気がするもなにも、普通に通じ合ってると思うんだけどなぁ…)
    付き合って三ヶ月経ったが、朝日奈はいまだに成宮の態度が、いまだにどこか腑に落ちない。人前でいちゃつきたがったり、すぐに将来の話をしたり、積極性はあいかわらずなのに、変なところで遠慮したり、過剰に不安がったりする。
    (私、こんなに成宮くんのこと、好きなのになぁ…)
    ぎゅうっと広い背中を抱きしめると、成宮が小さく息をつめた気配がした。なぜ、そこで緊張するのか、朝日奈にはよくわからない。すりすりと頬をよせると、「先輩」と喜びに隠せない甘い声が返ってくる。朝日奈は背伸びをして、成宮のうなじを、ぺろと舐めた。
    「ちょ、っと先輩、なにしてるんですか」
    「いつもの仕返しー」
    うっすら浮かび上がる頸椎に、ちゅ、ちゅと唇をあわせる。成宮が困ったように息を吐く。
    「先輩。揚げ物してるときに悪戯は危ないですよ」
    「うち、IHだし。成宮くんは、気にしないで続けてていいよ」
    「続けてって……」
    ぐいっと制服のシャツをまくりあげ、エプロンの肩紐にひっかけ成宮の背中をあらわにする。
    「うわ、大胆ですね」
    「揚げ物で動けない今がチャンスなんだもん」
    「なんのですか?」
    「成宮くんを私の好き勝手に攻略するチャンス」
    「ふは、なんですか攻略って」
    噴きだす成宮の背中に何度も探るように唇をつける。
    「ふっ、ふふ……くすぐったいなぁ。先輩、後でいくらでも俺を好きにしていいですから」
    「それじゃダメなの。それはもう結局、成宮くんのターンなの」
    「やだな、そんなことないで――」
    巧みな成宮の言葉を遮るように、つま先立ちで、なだらかに盛り上がった左側の肩甲骨に、かり、と歯を立てる。
    「っ、」
    びくと強張った背中に、朝日奈は口角を上げた。
    「きもちい?」
    「くすぐったい、です」
    どこか頑なな声は、成宮の本心を逆に物語っている。
    「それだけ?」
    気をよくして、朝日奈は大胆に舌を這わせる。
    「ッ、せん……」
    かた、と何かが落ちる気配。次の瞬間、じゅわじゅわっと音がして、パチパチッと油がはねた。
    「わ」
    「先輩!」
    さっと背中にかばわれ、直後、腕の中に閉じこめられた。
    「怪我はないですか? 火傷は――」
    「私は平気だよ、成宮くんこそ…」
    大丈夫ですよ、と微笑む成宮の奥を見ると、鍋に菜箸が落ちている。
    「ごめんね、びっくりさせたかな…。呆れちゃった?」
    目を逸らす朝日奈の髪を愛おしそうに撫でて、成宮は翡翠色の美しい瞳を細めた。
    「ふふ、知れて嬉しいですよ。先輩にこんな、困った彼女さんな一面があるなんて」
    むうと朝日奈は眉を寄せた。
    「お弁当に、毎回ラブレターつけてくる彼氏に言われたくないですー! あれすっごい恥ずかしいんだからね?! パンキョーのクラスの子、全員に見られたんだから!」
    「ははっ、それはよかった。狙い通りです」
    満足そうに破顔して、腰に手をまわしてくる成宮を朝日奈がはたく。
    「笑いごとじゃないの! まわし読みされる身にもなってよ!」
    「…それだけ不安なんですよ。許してください、先輩」
    成宮が以前より心を許してくれるようになった、と朝日奈が感じるのはこういう瞬間だ。前なら、誤魔化すばかりで漏らさなかった心底の弱音を、徐々に明かしてくれるようになった。
    「不安になる必要なんて、ないのに」
    朝日奈はできるだけ優しく零れ落ちた髪を耳にかけてやったが、成宮は笑みを深めるだけで返事をしない。
    「…私だってかっこよくてモテる年下の彼氏がいるから、普通に心配になったりするんですけど」
    気恥ずかしさに視線を逸らす朝日奈の頭を成宮がぽんぽんと撫でる。
    「大丈夫ですよ。そんなにサービスしてくれなくても、おとなしく寮に帰りますから」
    先輩に、卒業までお付き合いはお預けとか言われたくないですし。寂しそうに笑ってみせる年下の恋人に、朝日奈はムカムカとわきあがる苛立ちを覚えた。
    「…成宮くんさ、まだ片想いと勘違いしてない? 」
    「えっ?」
    「さっきキスしたのも、べつに寮に帰らせたくて、サービスしてたとかじゃないからね!? 成宮くんの気持ちいいところ、見つけたかっただけなんだから! いつも私ばっか優しくされて、感じる場所もいっぱい見つけられて、私だって成宮くんにもっと気持ちよくなってほし――」
    ぱさ、とエプロンを取ると、成宮は何も言わずに朝日奈を横抱きに抱きあげた。え、ちょ、と戸惑う朝日奈にかまわず、とさっと彼女をベッドに寝かせる。そのまま覆いかぶさってきた成宮は、制服のネクタイを引き抜き、ボタンをふたつ外した。それから、これみよがしにシャツの襟元をはだけさせ、端正なその顔に、とびきり妖艶な笑みを浮かべた。
    「どうぞ――」
    息がかかるほど顔を近づけて、人前では出さない、格別の低く甘ったるい声で囁く。
    「俺を好きに攻略してください、先輩?」
    ぶわわっと頬が紅潮するのを感じながら、朝日奈は眉をつりあげた。
    「っ、また! やられた!」
    「あははっ、気のせいですって。――大好きですよ、俺の朝日奈先輩」
    うっとりと蕩けるように微笑む成宮があまり満ちたりて幸せそうなので、それ以上文句も言えず、朝日奈は成宮のシャツの襟をつかんで引き寄せた。



    ☆ ☆ ☆



    授業前のランニングが終わり、二人ひと組での屈伸を交代しようとしたとき。成宮の組んでいたクラスメイトが、
    「モテる男は大変だな」
    と成宮の背中を指差した。
    「なにが?」
    「うなじにキスマークつけられてるぞ。気づいてなかったのか?」
    「え?」
    いつのまに、と記憶を探っても、昨晩ベッドの上で彼女にその余裕を与えた覚えはない。クラスメイトの見間違いでは、と思いかけたところで
    『いつもの仕返しー』
    めずらしく彼女から自分に触れてくれた、最初のあのときか。昨夜のあれは、彼女らしい悪戯心と、自分の奉仕への申し訳なさで、かまってくれただけだと思ったのに。
    『…私だってかっこよくてモテる年下の彼氏がいるから、普通に心配になったりするんですけど』
    どっと頬が熱くなるのを感じる。
    「…結構本気だったのかな、先輩…」
    焦れたクラスメイトに声をかけられるまで、成宮はしばらくニヤける口元を隠し、その場に立ちつくしていた。
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    Replies from the creator

    akinokosame

    DONEふるかわさんの素敵すぎる成宮お誕生日イラスト
    (https://www.pixiv.net/artworks/103465524)
    に、お許しいただいて書かせていただいた成宮智治添い寝CDの妄想しかない脚本です!
    広いお心で楽しんでいただける方はよかったら…😂

    成宮×唯で、付き合ってそんなに日が経ってないころ。
    朝日奈の寮の部屋で、はじめて朝まで一緒に寝る夜なイメージです(センシティブ要素はないです)。
    成宮智治添い寝CD妄想脚本そっち、狭くないですか? 
    ……もっとくっつけばいい? ふふ、そうですね。さっきまでは、もっとずっとくっついてましたもんね? 
    あはは、赤くなってる。かわいいなぁ。ふふっ、わかってますよ。今夜はもう、何もしませんから。…今夜は、ね。

    はい、どうぞ。ほら、もうすこしお布団ちゃんとかけてください。
    俺は大丈夫ですって。どうせはみ出しますから、そのぶん先輩にくっついて暖をとりますから。

    …ああ、嬉しいなぁ、先輩と朝まで一緒にいられるなんて。夢みたいですね。朝まで眠りたくないな。寝顔を眺めていてもいいですか? 
    ……え、ちゃんと寝ろ? ふふ、そうですよね。明日デートですもんね。楽しみだな。はい、先輩が行きたがっていたカフェに予約もしましたし、映画のチケットもとってありますよ。
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    akinokosame

    DONE一之瀬銀河×朝日奈唯前提のオールキャラわちゃ。
    ただマエ展示した銀唯「ob-la-di ob-la-da」の後日談(お読みになってないと意味不明かも)。
    たびログ参加の小話です。


    新婚銀唯夫婦が、その後どう秘密のハッピーライフするかを書きたかったのですが、どちらかというと仲良し銀唯にふりまわされるオケメンがメインの話になってしまいました(ヘキなので…)。個人的には、唯ちゃんが銀河くんと結ばれる場合が、スタオケの雰囲気がなんだかんだ一番変わらないんじゃないかなと思っています。なお、オールキャラと書きつつ、篠森先生は出てません(すみません、篠森先生が来るとガチモメ案件なので…(汗))
    他の自推しの前で、銀唯がいちゃついたり、それにふりまわされたりしているのが苦手な方はご注意ください。

    (スタインベックは読んだことないです、銀河くんに賢そうにしてほしかったのでググりました)
    (あと、ついつい成宮が多めで申し訳ないです…)
    旅は結婚のようなもの(ob-la-di ob-la-da後日談) 朝日奈と銀河の電撃結婚もとい『婚約』事件から数週間が経過した、ある日曜の朝。
     スターライトオーケストラは前日も遅くまでコンサートがあったが、次の金曜にべつの新曲を披露する路上ライブがひかえており、朝も早くから合同練習を予定していた。
     それでも疲れを隠せないオーケストラメンバーが、三々五々と食堂へ下りてきたのは9時手前。朝食の支度はすっかりできているようなのに、肝心の、それを作っていたらしく男の姿が見当たらず、集まったメンバーは顔を見合わせた。この場に来ていないのは、成宮、竜崎、朝日奈、そして一ノ瀬ぐらいだ。
    「どうする、先に食べちゃう?」
    空腹に耐えかねたようにおなかをおさえながら、榛名がつぶやく。
    4424

    akinokosame

    DONE唯ちゃん無自覚の銀河→←唯前提の仁→唯です。仁唯はつきあってます。
    家電あんさんにいただいたリクエストで書かせていただきました。
    パスワードは18歳以上ですか?の質問に、yesかnoでお答えくださいませ。
    ※あんさんのリクエストは「めちゃくちゃ嫉妬する仁科の仁唯でR18で、嫉妬相手は
    銀河くんで、読むと感情がグチャグチャになる話」でした。
    (一部🦍の記憶に齟齬ありました)

    調子に乗って、いままで絶対に使ってこなかったような、男子が
    男子同士でしか使わないような用語を、仁科さんにいっぱい言ってもらいました。
    初の仁唯が、こんなネオロマ的にNG行為NG行為NGワードNGワードみたいなんで
    本当にいいのか、死ぬほど心配です…(心配です)

    仁科さんから時々感じる「男子校の男子」っぽさが、結構好きでして…。
    女の子慣れしてスマートでクールに振舞っているのに、女子という存在に対する
    距離感と夢みたいなものが、環境に無理矢理植え付けられている感じがするというか…
    「男子校の男子高校生ならでは」な振舞いを、かなり盛らせていただいてます。
    プレイ的にもだいぶアウトだし、使ってる言葉もだいぶアウトだし
    私が妄想できる範囲で、一番最低でダメな子な感じの仁科さんにしてしまったので
    苦手な方、嫌いな方はご注意です。マジで……
    リクで書いているので、本当に仁科さんがこんな人だとは思ってません!!
    これはマジです!!!!仁科さんはもっとスマートでクールで優しいし気をつかえると思います!!
    私の解釈より、ダメな男子校男子度&雄度25倍増しくらいにしてしまったのですが、
    そこはリクエストに応えるためですので!!!マジのマジです!!!許してください!!!!!

    補足ですが…
    この唯ちゃん、本人主観ではわりと仁科さんのこと本気で好きだという設定で書いてます。
    でも、仁科くんが全くそれを分かっていないというか、求めるものが多きすぎるため、
    まっすぐに受け止めることができず、どんどん深みにはまっていっているという設定です。


    あっ、途中の成宮は欲望のままに出しました…(すみませんでした)。
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    akinokosame

    DONEふるかわさんの素敵すぎる成宮お誕生日イラスト
    (https://www.pixiv.net/artworks/103465524)
    に、お許しいただいて書かせていただいた成宮智治添い寝CDの妄想しかない脚本です!
    広いお心で楽しんでいただける方はよかったら…😂

    成宮×唯で、付き合ってそんなに日が経ってないころ。
    朝日奈の寮の部屋で、はじめて朝まで一緒に寝る夜なイメージです(センシティブ要素はないです)。
    成宮智治添い寝CD妄想脚本そっち、狭くないですか? 
    ……もっとくっつけばいい? ふふ、そうですね。さっきまでは、もっとずっとくっついてましたもんね? 
    あはは、赤くなってる。かわいいなぁ。ふふっ、わかってますよ。今夜はもう、何もしませんから。…今夜は、ね。

    はい、どうぞ。ほら、もうすこしお布団ちゃんとかけてください。
    俺は大丈夫ですって。どうせはみ出しますから、そのぶん先輩にくっついて暖をとりますから。

    …ああ、嬉しいなぁ、先輩と朝まで一緒にいられるなんて。夢みたいですね。朝まで眠りたくないな。寝顔を眺めていてもいいですか? 
    ……え、ちゃんと寝ろ? ふふ、そうですよね。明日デートですもんね。楽しみだな。はい、先輩が行きたがっていたカフェに予約もしましたし、映画のチケットもとってありますよ。
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