またサイ短編人気がない路地裏。
そこで僕とサイクルはキスを交わしていた。
周りの音は環境音でかき消されている中で、
吐息を感じながら唾液を貪っていく。
………お願い、誰も来ないで。
そう思いながらサイクルの腰を抱きつつ彼女の唇を貪る。
僕という獣が解き放たれた理由はサイクルが煽ったからだ。
「………ここなら誰も来ないから、キスとか出来ちゃうね。」
そう言ってサイクルは笑っていたが、
「………本当にキス、しちゃう?」
と、冗談で言ったら照れたまま無言で頷かれたので
現在に至る。
最初はバードキスを繰り返していたが、
段々熱が上がっていき最終的に舌を入れては
唾液の貪り合いを繰り返していた。
「………はっ。」
サイクルが唇を引いたのが中断の合図となった。
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