5.うたた寝(加筆済)通霊で「会いたい」と告げられ浮き足だって南陽殿へ向かう慕情ちゃん
いざ向かうと風信さんは机上に突っ伏してうたた寝をしている
「お前から会いたいと言ったのに何だこの様は」と言いつつも風信さんに羽織をかける慕情ちゃん
向かい側に立って風信さんの寝顔を見つめる
「お前はいつも眉間に皺が寄ってるな。居眠りでもそうなのか」
と笑う慕情ちゃんが皺を伸ばしてやるかと手を伸ばした瞬間に風信さんのほうから腕を掴まれて息を呑む
「額に口づけのひとつでもくれたら可愛げがあったんだがな」と風信さんが笑うので睨みつけて「私に期待するな」と威嚇する
「冗談だ」と笑う風信さんの手首を掴んで引いた
ちゅ、と軽くその額に口づけを落として「これで満足か?」と問う慕情ちゃん
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