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    emu_m_

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    ハイノイ。にょいまんさん。

    アルと抱き合って眠るのが好き。後ろからぎゅっとされながら眠るのも。なんだろう。抱きしめられてる安心感が落ち着くのかな。でも、隣り合って寝るときもあるし、いつも引っ付いて寝てるわけじゃない。背中合わせで眠るのは、ちょっと苦手かもしれない。離れてるわけじゃないのに、アルの手がないのが嫌なのかも。今日、丁度背中合わせなんだけど、やっぱり物足りない。たまには私が抱きしめるかたちでもいいんじゃない?ということで、アルの背中にぎゅっとくっ付いてみたら、アルが飛び起きた。もう寝てると思ったんだけどな。
    「ななななな、なにしてるんですか!?当たってますけど、誘ってるんですか!?」
    当たってるって何。胸のこと?散々人の裸見ておいて、何でそんなに初心な反応するの。
    「誘ってないし。でも、寂しいから構ってほしい」

    え、アル大丈夫かな。なんか手で顔覆ってぶつぶつ言ってるけど。
    「アル、大丈夫?具合悪い?」
    「いえ、なんでもありません。ちょっと煩悩を追い払っていただけです。それで、構ってほしいというのはどういう?」
    「こっち向いて、それで寝てほしい。ダメ?」
    「んんんっ」
    今度は枕に突っ伏しちゃったけど、本当に大丈夫?
    「申し訳ありません。追い払った煩悩がまた……。もう大丈夫ですので」
    三回深呼吸したアルが隣に寝転んで、どうぞ、と私を手招く。では、遠慮なく。背中に触れた、少し緊張気味なアルの手を堪能する。温かい。やっぱこれだな。満足だ。すぐ眠れそう。「僕は眠れそうにないんですが」というアルの声が聞こえた気がしたけれど、私はもうすぐ夢の中だから、なんとかひとりで頑張ってほしい。アルならできるって信じてるから。晴れやかな顔でおはようって言おうね、アルバート。
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    emu_m_

    DONEハイノイ破局話からの復縁の話。そもそも破局してなかったですね。まあ破局した後のことは考えてなかったから仕方ない。行き当たりばったりなので。
    破局話とこの話の間に、頑張るチャンドラ→ノさんがハさんに過去の話をする、っていう経過があるんですけど、ここでは省略されてます。書けるとこだけ書いた。後、ノさんはハさんに好きってちゃんと言ってなかったんですね、っていうのを書きながら決めました。
    「あなたが好きです。好き。今さら、遅いかもしれないけど。ごめんなさい。好きなんです。もう一度だけ、隣にいさせてください。それで俺のこと嫌いなままだったら、諦めます。だから、お願いです。俺に、チャンスをくださいっ……」

    ぼろぼろと涙を流して、肩を震わせて。嗚咽混じりに、必死に言葉を絞り出して。ぎゅう、と、普段より小さく見えるその姿を、腕の中に閉じ込めた。
    「あなたのことを、教えてくれてありがとう。好きという言葉も、とても嬉しいです。それから、誤解をしているようなので訂正を。僕は、あなたを嫌ってはいません」
    「うそ……」
    と、弱々しい否定の声。
    「だって、怒った……」
    「ええ、怒りました。怒っただけです。でも、僕も感情をどう処理すればいいのかわからなくて、結果的にあなたを苦しめてしまいました。喧嘩なんてしたことがなくて、どうやって謝ればいいか悩んでいる間に、無駄にあなたを悲しませてしまった。難しく考えずに、ただ謝って、どうしてそう言ったのか説明すれば、きっとあなたは許してくれたのに」
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