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    kiiiiiiiiiini

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    kiiiiiiiiiini

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    ばじふゆワンウィーク。
    お題:体調不良

    「解熱剤はない」
    の後半R18部分です。前半はTwitterにて。
    ※未挿入
    ※潮吹き

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    kiiiiiiiiiini

    PROGRESS◇6/26のTOKYO罹破維武 5にて頒布予定
    ◆今回の発行は【前編】となります
    (後編は8月に発行予定)

    ばじふゆ・タケマイ共通のサンプルですが、一つの本に2cpが入っているわけではありません。
    ばじふゆ本→cpは「ばじふゆ」のみ
    タケマイ本→cpは「タケマイ」のみ
    (詳しくはTwitterの【両冊購入予定の方向け注意事項をご確認ください)
    https://twitter.co
    6月新刊サンプル(サンプル前半はTwitter)

    〈 12月20日 〉

     押し込めるようにして乗せられた車の後部座席で、癖まみれの黒髪をビョンビョンと跳ねさせる男――花垣武道はその顔に冷汗を滲ませて引きつった笑みを浮かべていた。
     一方で左側の運転席に座る千冬は、淡い灰色のスーツに身を包み、精錬された男の空気を纏いハンドルに腕を預けている。車内に広がるアンバーグリスの甘いようでほのかにスモーキーな香りは、武道の記憶に残るライムシトラスの香りとは酷く離れたところにあるようで、武道はそわそわと両の手を絡め合わせた。
     千冬の顔色を伺うように、バックミラー越しにチラチラと黒目を動かしては、口を開いて閉じる。そしてまたチラチラと黒目を動かしては、口を開いて閉じる。そんなことを五回も繰り返されれば、千冬の中のナニかは弾けるようにして切れた。
    19137

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    akira_luce

    DONE七夕の時にあげた丹穹。

    星核の力を使い果たし機能を停止(眠りについた)した穹。そんな穹を救うために丹恒は数多の星に足を運び彼を救う方法を探した。
    しかしどれだけ経っても救う手立ては見つからない。時間の流れは残酷で、丹恒の記憶の中から少しづつ穹の声がこぼれ落ちていく。
    遂に穹の声が思い出せなくなった頃、ある星で条件が整った特別な日に願い事をすると願いが叶うという伝承を聞いた丹恒は、その星の人々から笹を譲り受け目覚めぬ穹の傍に飾ることにした。その日が来るまで短冊に願いを込めていく丹恒。
    そしてその日は来た。流星群とその星では百年ぶりの晴天の七夕。星々の逢瀬が叶う日。

    ───声が聞きたい。名前を呼んで欲しい。目覚めて欲しい。……叶うなら、また一緒に旅をしたい。

    ささやかな祈りのような願いを胸に秘めた丹恒の瞳から涙がこぼれ、穹の頬の落ちる。
    その時、穹の瞼が震えゆっくりと開かれていくのを丹恒は見た。
    一番星のように煌めく金色が丹恒を見つめると、丹恒の瞳から涙が溢れる。
    それは悲しみからではなく大切な人に再び逢えたことへの喜びの涙だった。
    「丹恒」と名前を呼ぶ声が心に染み込んでいく。温かく、懐かしく、愛おしい声…。


    ずっと聞こえなかった記憶の中の声も、今は鮮明に聴こえる。
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