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    testudosum

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    後に(たぶん)アズイドになる世界線の双子会話文。現状成立してるのはアズフロだけです。ジェイドの様子が終始おかしい。

    「アズールに殺されてフロイドに食べられたいです」
    「いらね~」
    「おやそんなこと言わずに。僕大きいんでたくさん食べられますよ」
    「そういうことじゃないんだよ。終わってる倫理観と死生観に同時に巻き込もうとするなって言ってんの」
    「失礼な。僕はただ幸せな人生設計のお話をしただけなのに」
    「そこから何が始まるんだよ。人生終わるとこから始まる人生設計ってなんだよ」
    「だってそこが一番大事なんです。そこ以外は極端な話どうでもいいので」
    「設計じゃねーじゃん。何も設計できてねーじゃん」
    「人生何があろうとも最期にはアズールに殺されてフロイドに食べられたい」
    「人生のこと一本道のRPGだと思ってる?」
    「多少……」
    「思ってるのかよ。そして多少なのかよ」
    「一割くらいフロイドとアズールの幸せ結婚生活を応援するシミュレーションRPGだと思ってます」
    「残りは?」
    「理想のフロイドとアズールを作る育成ゲームです」
    「ねえー! そういう性癖はせめて自分の胸の中にしまっててくんないー!?」
    「そんなに寂しいことを言わないでフロイド。僕たちなんでも言い合える兄弟じゃないですか」
    「その兄弟に自分の屍肉食わせようとしてんのは誰だよ」
    「僕ですね。むしろ僕以外の肉を食べたら絞めます。ギュッと」
    「開き直った上に理不尽の重ねがけされた……いや食わねーよ」
    「本当ですか? 約束ですよ? 僕以外食べちゃダメですからね?」
    「いやジェイドも食わねーよ! どさくさに紛れて言質取ろうとすんな!」
    「おやおや、バレちゃいました?」
    「はぁ~~~……ちょーめんどくさいけど聞いたげる。何でそんなこと言い出したの?」
    「いえ、ただ……僕の人生、幸せすぎでは? と思いまして」
    「は?」
    「生まれたときからフロイドが一緒にいて、人生の最初の方からアズールが存在して……世界で一番面白い魚に既に出会っていて、ずっと傍にいるでしょう? これ以上の幸福はありません。断言できます」
    「なに急に素直じゃん。オレもジェイドとアズールいて幸せだよ」
    「ええ、ですから思ったんです。今これだけ幸福なら、全人生を懸ければもっと上を目指せるのではないか……と」
    「雲行きが怪しい」
    「いける。できます。僕なら現在の幸福度を維持したまま、より幸せな未来を掴めます。幸運値で世界を獲れますよ」
    「人生をスポーツみたいに捉えんな」
    「そして、そう考えたら当然、最終目標は人生が終わるとき――すなわち死ぬときになりますよね?」
    「わかりたくねーけど言いたいことはわかる」
    「それまでに僕は幸せの絶頂を更新し続けているはずなので、人生の最期はその締めくくりとして相応しいものでないといけません。ベッドの上で穏やかに眠るように……なんてつまらないものは願い下げなわけです」
    「むしろベッドの上で死ねると思ってたの?」
    「だからといって病に侵されてだとか、そこらの雑魚に殺されるなんてのもプライドが許しません。死因にはもっとこだわれるはずです」
    「死にエンターテインメントを求めんな」
    「そこで思ったわけです。アズールに殺してもらうしかないのでは……? と」
    「ないのでは? じゃねーよ」
    「だってアズールは雑魚とは違うので僕のプライドも傷付きませんし、もし傷付いてもそんなちっぽけなプライドごとへし折ってくれそうなので……それにあの子はやるとなれば全力を出すことを厭わないでしょう? 僕の最期にアズールがそれだけのエネルギーを割いてくれたとなれば、それはこの世で一番の贅沢品です」
    「自分の贅沢のために幼馴染に人殺させようとしてんじゃねーよ! アズールも殺人方面の努力はしてねーだろ!」
    「そこはこれから頑張ってもらうということで」
    「シンプルにやめろ! 一般タコちゃんを殺し屋に仕立て上げようとすんな!」
    「フロイド……酷いです。そんなに否定しなくても……」
    「自分の恋人が犯罪に巻き込まれようとしてるんだから当たり前でしょ」
    「そんな、犯罪だなんて……元々半グレみたいなものなのに」
    「それはそれ! これはこれでしょ! アズールは生命倫理は普通なの!」
    「おや、まるで僕の倫理観が異常だとでも言いたげですね」
    「最初からそう言ってんだよ」
    「ですがこれで終わりではありませんよ。アズールが僕を殺し終えたら今度はフロイドの番です」
    「全然話聞いてねぇ上に急カーブ切ってきやがった」
    「僕、どうせなら死んだ後も二人の糧になりたいんですよね。燃やされるのも埋められるのも、魚のエサになるのも御免です。だから僕の死体はフロイドに食べてもらおうかと。人魚の姿なら食いでがありますし」
    「あのさ、食いでとかの問題じゃなくてさ、基本的な道徳の話なんだよ」
    「え? どこか問題がありますか?」
    「問題じゃないとこがねぇんだよ」
    「そんな……こんな些細な願いも許されないんですか……?」
    「些細……?」
    「ですがフロイド、大丈夫です。あなたならそんなつまらない障害もきっと乗り越えられます」
    「なんでオレが乗り越えようとしてること前提なんだよ、倫理観のハードル走勝手に走らせようとしてんじゃねぇよ! 大体さあ、アズールはオレの恋人なの! 百歩譲って兄弟のオレに変なことさせんのはいいよ、でもジェイドはアズールにそういうこと言う権利ないでしょ!」
    「……? 恋人関係でなくても殺人は発生しますよね?」
    「そーじゃなくて、ジェイドはなんでアズールに殺してほしいって思うわけ? オレでも、他の誰かでもなくてさ」
    「他の雑魚には触れられたくないですし、フロイドとアズール以上に面白い人がいるとは思えません。なぜフロイドではなくアズールなのかというと……」
    「いうと?」
    「アズールは、何があっても自分の手を汚さないでしょう? ですから、そんなアズールに殺してもらえたら、あの子の唯一になれるのではないかと思いまして……」
    「それさあ、アズールのこと好きってことじゃん。好きだから殺してほしいんでしょ?」
    「……はい」
    「ならさ、ちゃんと言わなきゃダメでしょ。オレは言ったよ」
    「……」
    「カタギの手汚させんのはご法度だけど、どうしてもってんなら筋通せよ」
    「……でも……」
    「でもじゃない。稚魚じゃねぇんだから……」
    「でも突然友達でも恋人でもない僕に『殺してください』と言われたアズールの顔、見たくないですか?」
    「もう黙っててくんないかなこいつ!!」


    「アズール~!! やっぱジェイドあいつ今のうちに監禁して洗脳しといた方がいいよもーーー!!!」
    「は?」
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    testudosum

    DOODLE後に(たぶん)アズイドになる世界線の双子会話文。現状成立してるのはアズフロだけです。ジェイドの様子が終始おかしい。「アズールに殺されてフロイドに食べられたいです」
    「いらね~」
    「おやそんなこと言わずに。僕大きいんでたくさん食べられますよ」
    「そういうことじゃないんだよ。終わってる倫理観と死生観に同時に巻き込もうとするなって言ってんの」
    「失礼な。僕はただ幸せな人生設計のお話をしただけなのに」
    「そこから何が始まるんだよ。人生終わるとこから始まる人生設計ってなんだよ」
    「だってそこが一番大事なんです。そこ以外は極端な話どうでもいいので」
    「設計じゃねーじゃん。何も設計できてねーじゃん」
    「人生何があろうとも最期にはアズールに殺されてフロイドに食べられたい」
    「人生のこと一本道のRPGだと思ってる?」
    「多少……」
    「思ってるのかよ。そして多少なのかよ」
    「一割くらいフロイドとアズールの幸せ結婚生活を応援するシミュレーションRPGだと思ってます」
    「残りは?」
    「理想のフロイドとアズールを作る育成ゲームです」
    「ねえー! そういう性癖はせめて自分の胸の中にしまっててくんないー!?」
    「そんなに寂しいことを言わないでフロイド。僕たちなんでも言い合える兄弟じゃないですか」
    「その兄弟に自分の屍肉食わせよ 2693

    testudosum

    MAIKINGジャミカリ。だいぶ前にツイートしたカリム褒め褒めジャミルの話です。例によって書きかけなのでこちらに。気が向いたら完成させます。「おはようカリム。起きてるか?」
    「ん、ん~……おはよ、ジャミル」
    「ああ、涎が垂れている。幼い子どもみたいでかわいいが、早く顔を洗った方がいい」
    「わかった……ん?」

    「カリム、聞いたぞ。魔法史の小テスト、満点だったらしいじゃないか。よく頑張ったな、流石カリムだ」
    「ありがとう! ジャミルがヤマを教えてくれたおかげだな! ……あれ?」

    「ほら、今日の弁当だ」
    「やったー! ありがとうジャミル! 今日も美味そうだな!」
    「……ふふ」
    「ん? 何笑ってんだ?」
    「いや、食べ方というか、所作が綺麗だと思ってな。ずっと見ていられる」
    「そうか? こればっかりは実家の教育に感謝だな」
    「いや、それもあるだろうが、俺はカリムの努力だと思うぞ。教育の結果だろうが、身に付いたのはカリムが頑張ったからだろう」
    「お、おう……」

    「ジャミルがおかしい」
    「え今更?」
     体力育成の授業中、短距離走のタイムの測定が終わって、残りの生徒を待っている時間に、カリムは最近の悩み事を打ち明けた。相手は、合同授業で同時にタイムを測ったフロイドである。芝生の上に二人で座り込んで、周りに聞こえないようにこっそり話し 5031

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