証2人で出掛ける時は、車を出し少し遠出の大型スーパーに行くのが恒例になっていた。
今日もいつものように昼前まで自宅で過ごし、昼食をかねて出掛けた。
マンションの地下までエレベーターで降り、自身の愛車のもとまで行く。
小さな電子音と共に車の鍵を開け、俺は運転席、ボスキは助手席のドアを開ける。
「……あちぃ」
ボスキの唸るような声と共に車内の熱気が外に漏れ出る。
「すまない…暑い日が続いてるからな。今、エンジンを入れる」
ハンドルの左下にあるスイッチを押しエンジンをかける。
「なんでお前が謝る…誰のせいでもねぇだろ」
そう、ぶっきらぼうに言い座席に座ると慣れた手つきでシートベルトをつける。
「そう…だな。すまな…あ、いや…ありがとう」
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