SOUYA.(シメジ) 書きたいものを書いてます。〈一次〉台本関連は📖小説やノベルゲーム関連は📕〈二次〉二次創作は✒二次オリジナルは✏ ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 31
ALL 語り部紹介 彼ただif 彼春 彼ただ 語り部if 語り部小噺 rabbitsoul doragonsoul SOUYA.(シメジ)TRAINING📖麒麟+埜薇 モブ貴族昨日更新した【その首狩るは薺の子】のおまけみたいなもの。仲良しひょろわーさんに送ったのが気に入ったのでぽい保存。この二人は麒麟が傭兵だった頃からの戦友的関係なので、あまり絡みがないように見えて、割と気が合う仲です。「よォ、お坊っちゃん。それ退かすの、手伝うぜ?」 『な…!助力をくれるのは結構だが、成り損ない (冒険者でも傭兵でもない人を馬鹿にする時にそう呼ぶ)に手伝ってもらおうなどとは思っていない』 「……。成り損ないねぇ。元は傭兵だったんだぜ。まァ今や、ンな肩書きも捨てちまったがな」 『ならば口出しは無用。この大岩は、ただの街道を塞ぐものでは無い。神の思し召しなのだ、リーグネル様 (第二王子)に神のお告げがあったのだ!』 「…窮屈な程に胡散臭ェな。オレは神なんぞ信じた事ァねェから、イマイチな…テメェはどう思う」 「…神は尊ぶものです…ですが尊ぶ意志を…押し付ける神は…どこにも…おりません…神は…ただそこに 〈在る〉のです…」 655 SOUYA.(シメジ)TRAINING📖とある語り追の話。盲目であるが故に追ってしまう、時に幻滅もしてしまう。でも、また追ってしまうかもしれない。…みたいな話っす。彼女を初めて見た時。 この世界の人間じゃないと思った。 根拠も証拠も無い、ただの一目の勘違い。 だけれど、それほど彼女は酷く儚げだった。 名を「咲鳥」。 武に秀でていない、語り部業に尽くしていない、友人もさほど多くはない。 強いて言うなれば、彼女はその頃名の売れていた誰よりも熱心で上手かった。 私が彼女へ心酔しているからこそ、そう思ったのかもしれないが。それでも彼女の名が大陸全土に広まっている理由はそれ以外に考えがつかないのだ。 彼女は随分乱暴だった。 相手を気遣う様子は無かった、自らを取り繕う様子も無かった。 ただ、飄々と孤独に立っていた。 友人が彼女へ話しかけようとそれを軽々とあしらって。暴漢が彼女を襲おうともそれを冷たい目で睨み付けて。 1817 SOUYA.(シメジ)TRAINING📖華倖+鹿嬭何かこういう会話をしてて欲しい感が密かにあって…でもあまりに苦しいので台本にはしないでおく…。そんな毎回毎回喧嘩してる訳じゃないよ…っていう。いや、口喧嘩はしてるか…。バキッ、と音を立てて折れた木の板を一瞥してから焦燥しきった兄を見る。ガチガチと噛み合わない歯の間から漏れ出る息。こんな兄は久々だ。 「…華ぎ」 「呼ぶなァァッ!!」 「……」 響き渡る怒声に思わず産毛立った。 腹立たしさと悔しさ、そして何より喪失感に苛まれて彼自身、よく分からなくなっているのだろう。 「…僕は待つぞ」 「……」 兄が絶対に取らないであろう選択肢を口に出す。 小さく舌打ちが聞こえた。 「オメェはァ…いっ、つも…そうだァ…。 分かったような目ェして、いっつもォ…簡単にオレをあしらっちまうッッ!!」 「……」 「なァにが、待つだァァ…。オメェだって探してェんだろ!? オレが!! その選択をすッからってオメェ如きが身ィ引いてんじゃねぇよ!!」 1120 SOUYA.(シメジ)TRAINING📖船良船良の使い魔は🦇だけじゃないよというソレ。🦉視点とオマケで🐍視点―――、ギャァッ。 不満げに零された鳴き声は自分のものだ。「ちょっと待って」と何度目かの制止を求められ、またギャァッと小さな抗議を零す。 赤い羽と深緑の羽を持つ美しい梟。オーロンと名付けられた自分は主人の手紙を誰かへ届ける役割を担っている。 誰の目にも留まらぬようにと自身に魔法を掛け、木の上へと移動した主人はこの大陸ではとうの昔に忘れられた古代の文字を難無く書き綴る。 自分の魔力では到底測り切れない主人の茫漠な魔力量に時折目眩がする。どうして自分を使い魔にしたのかと飽きもせず訊ねる自分に主人は笑って言うのだ。 『俺、飛べないから』 …………。 主人の思考は自分にはよく分からない。 だけれどかなりの気分屋な主人が面白半分に自分を棄てる事など無いのだというのは分かっているし、ちゃんと知っている。 1107 1