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    SOUYA.(シメジ)

    書きたいものを書いてます。

    〈一次〉
    台本関連は📖
    小説やノベルゲーム関連は📕

    〈二次〉
    二次創作は✒
    二次オリジナルは✏

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    SOUYA.(シメジ)

    MOURNING📕彼ただ過去
    かわいい(語彙の消失)
    「来い」
    ――がそう言って祈梅に竹刀を向ける。その目はおいたが過ぎた祈梅を怒る時の父親のようでやはり血が繋がっているのだと痛感し、震えた。
    「ずぇりゃあッ!」
    そう叫んで勢いよく振り上げた竹刀はカランと祈梅の手からすっぽ抜けた。
    「肩の力抜きやがれ、阿呆」

    ――はその手に持つ竹刀で祈梅の肩をポンと軽く叩く。久し振りの手合わせ。いつも――の陰口を言う大人も居ない空間で兄弟2人の静かな場所で。
    兄が居なくならないかいつも気を張っていたから。
    兄を負かしてみたいと意気込んでいたから。
    「……だってよォ……」
    「泣くな、面倒臭ェ」

    「兄ィと手合わせ久し振りだからよォ…」
    「オメェ、それを言い訳にすんならやんねェぞ」
    「・・・・・・っやる!」
    祈梅はぐりぐりと涙を拭いて竹刀を拾う。
    そしてその顔をもう一度上げた時、先程の弱気な弟はどこにも居なかった。
    「だぁあッ!」
    パシッ――!

    竹刀がぶつかり合って音が鳴る。
    いつもは龗神の眷属達がお互いを高め合う大きな道場で兄と2人きり。祈梅は自然とその呼吸が上がってくるのを感じた。
    「・・・っ、腕上げたな祈梅」
    「兄ィこそ相変わらず強ェ……っ!」
    959

    SOUYA.(シメジ)

    MOURNING📕彼春寄りかもしれん
    美冬のお話は毎度切なくて温かい。
    ―――ねえ、知ってますか十又さん。俺結構寂しがり屋なんです。強がりなんです。弱虫なんです。……知ってますよね、それを、情けないと一喝して俺を立ち上がらせてくれたのは貴方ですもんね。
    なのに、立ち上がった俺の隣に貴方は居なくて俺、寂しいんです。強がるんです…弱くなるんです。

    強く、なったはずなのに。刀を握る手はもう震えていないはずなのに。
    貴方が隣に居ないだけで。とても冷たい風が吹き抜けて。あの時―――。
    走らなければ良かった、なんて。誰かが聞いていたら怒られそうな事をよく考えます。俺も戦っていたら結果は、未来は、変わっていたでしょうか。

    バチン、と。強めに額を小突かれて我に返った。
    「……祈梅さん……」
    「辛気臭い顔、止せ。酒が不味くなる」
    そう言って猪口に入った酒を一気に飲み干した彼は何考えてやがる、だなんて心配する。昔より丸く、優しくなった彼にそれでも俺は何でもないですよ、と笑った。

    なんでもないのだ。昔の事を、思い出すのはよくある事で。昔の、辛い事を思い出すのもよくある事。それを笑い話に出来るまで表に出すなと言ったのはあの黒猫だ。だから、そんな大昔の誰かさんの言葉に従って。 1423

    SOUYA.(シメジ)

    MOURNING📕彼ただと彼春要素あり?
    こんなの書いてたっけ…。TwitterのSSをお引越し中なのですが、書いた覚えのないエモいものが出てきたので…
    「秋彩さん、俺強くなりたいです」
    そう言った君は弱々しかった。僕が教えられたらどんなに安心するだろう。でも僕が君に教えられるのは強くなる術ではなくて世界を諦める術なんだろう。僕は師のように賢明ではいられない。優しく世界を見ることなんて結局真似すら出来なかった

    それでも君は僕を慕ってくれた、敬ってくれた。たったそれだけで生きていて良かったと自分を許しそうになる。「面倒じゃのぉ、相も変わらず」なんて酒好きの黒猫が言う。面倒、そうだな・・・そうだよね。でも僕はお前のように流離うようには生きれない。留まる事しか出来やしない

    「兄ィ!」・・・嗚呼、懐かしい声がする。あの子は結局僕を追ってきてしまった。あの時は鬱陶しかった好奇心に溢れた目も今じゃ濁ってしまった。僕のせいだろうか、僕のせいだろうな。でもごめんね、僕はもう少し『生きていたい』。我儘な兄でごめんよ

    「秋彩さん、俺強くなりましたよ」
    全てが終わって君は自信を持ってそう言った。僕が教えなくとも君は一人で立てた。僕が教えようとした世界を諦める術なんて最初からこの子の中には無かったのやもしれない。僕は師のように賢明でも優しくもない。でも弟 767