nanami_bluekey @nanami_bluekey 好きなカップリングが出来ると、ちょこちょこ書きたくなります。気ままに投稿です。絵はたまに‥、文章のほうが多いかもです。キャラ崩壊、設定無視色々と出てくるかもしれませんので、何でも許せる方向けでお手柔からに‥です。 ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 5
ALL ショート サンフリ nanami_bluekeyMEMOあの子が好きだ。だけど、あの子が見つめる人は僕じゃない。気持ちを返さない奴の何処が良いんだい‥?だから、好きじゃない雪が降り積もった街スノーフル。普段は気候的な意味でも足を運ぶ事はないのだが、この街でしか買えないとある品を買ってきて欲しいと主から頼まれたメタントは、珍しくもその街にやってきていた。 ふっ、と目に入ったのは密かに思いを寄せる一人の女の子の姿。声を掛けるか否か少し迷ったが、話したい気持ちが勝り、その子に急いで駆け寄った。 「奇遇だね、子猫ちゃん。」 「メタント!こんにちわ。どうしてスノーフルに?」 久し振りに会う彼女は、背丈が伸び、顔立ちもすっかりお姉さんになっていて、髪も肩くらいの長さまで伸びていた。リップ、チーク、アイライン、どれもそこまで濃いものではなくほんのりと乗った化粧も彼女の顔にあっているな。と、メタントは思った。 2601 nanami_bluekeyMEMOどこまでも続く海の青色、大好き。ソーダの透明な青も綺麗で好き。青く光る君の瞳は‥。青色の瞳「‥綺麗だよね。」 ボソリと呟いた声は、彼の耳にしっかり届いたようで、こちらを見るなりハテナを浮かべたような顔をしている。 「あー‥どうした?急に。」 「え?あぁ、ごめん。サンズの青色の瞳綺麗だなって思って。」 「へへ、だろ?オイラの目、綺麗だからさ。」 照れることなく、ドヤっとした表情でサンズは機嫌が良さそうに答えた。 「青色、好きなのか?」 「え?う、うん。綺麗だと思うから好きだよ。」 「そうか‥。」 私の答えに更に満足そうな彼を見て、ふふっと笑う。 「‥オイラの目は、通常は青くないけど能力を使う時は色が変わる仕様でな。」 「そこもカッコイイよね!」 「はは。‥所で、アンタはいつオイラの青色の目を見たんだ?」 「‥‥‥。」 425 nanami_bluekeyMEMOチクリとする胸の痛み。手を当てて良く考えなくても。原因は‥『分かってるさ』「あはは。」 「フリスク、それは変だよー。」 一階から聞こえる、二人の楽しそうな笑い声。 弟が楽しそうで何より。 フリスクが‥彼女が楽しそうで何より。 読んでいる雑誌のページを、ペラっと一枚、二枚。 内容は入ってこない。 適当に読んで、見ているからだろうか。 大体雑誌なんて、写真が掲載されてて、デカデカと書かれたフォントを見れば大体は予想がつくもの。 誰と誰が密会しただの。 ほら、グルメ特集なんて写真だけで十分だろう? 「ふふ。だからー」 「えー?」 十分‥だ。 2人の会話が気になって、雑誌どころではない‥余裕がない、わけではないはずだ。 「‥‥。‥俺は馬鹿だな‥。」 一人でいる静かな部屋に吸い込まれるように、その言葉は誰の耳にも届くことはない。 454 nanami_bluekeyMEMO微睡む意識の中、耳に届いた声は「サンズ、起きて?」‥これ、夢か?好きな子が、好きな声でオイラを呼ぶんだ。好きな子が、好きな声で。いつもの酒場で トクトク‥‥、プハー 全て飲み干すと、瓶からまた継ぎ足し トクトク‥、プハー あっという間に、一瓶を開けてしまう。 「それくらいにしておいた方が。」 マスターに一声かけられるも、酒を飲む手を止められない。 「‥もう一本だ‥。」 「はぁ、知りませんよ?」 呆れた声で返されながらも、新しい瓶をテーブルにうつ伏せになった顔の横に置かれ、なんとか動く左手でその瓶を杖の様に手に取り、ムクッと起き上がる。 「‥へへ。飲まなきゃさ、‥これがなきゃな‥ホネ、だけに‥??」 「はぁ。」 ギャグにもならないつまらない言葉には、呆れしか返ってこない。 (‥あー‥‥フワフワする‥。‥‥やばい、‥無性に今、フリスクに、会いてぇな‥) 846 nanami_bluekeyMEMO初めての世界線は君と友達‥いや、恋人だった。幸せに包まれて、いつまでも。君と共に歩む事を願った。それなのに‥「初めまして」それは少し、辛いんじゃないか?僅かな幸せ雪の降る故郷は、スノーフル。 白い雪、ひらひらと舞い落ちて。 はぁーっと吐く息は白くなる。 「寒くないの?」 小さく首を傾げるフリスクに、サンズはヘヘッと笑い「皮膚がないからな。」と短く答えた。 彼女はそうなんだと、納得しつつもそれでも見た目は寒そうに見えるサンズにすっとマフラーを巻く 「‥‥おいおい、あんたの方が寒いんじゃねーか?」 「大丈夫。厚着はしてるから。」 「へへ、そっかよ?」 今のフリスクは、サンズがよく知っている優しい彼女だ。 (‥出来れば、このままのフリスクで居てもらえると助かるんだがな‥) 巻いてもらったマフラーをギュッと握りながら、悲劇はもう繰り返したくないとサンズは密かに願う。 どこか不安げなサンズに「どうしたの?」と心配そうな表情を浮かべるフリスク。 646 1