まろんじ 主に作業進捗を上げるところ 今は典鬼が多い ☆quiet follow Send AirSkeb request Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 578
ALL 典鬼 お返事 水琴窟 一次創作 人間女子 江たろ がるまで 宇奈七 エルモリ ファフナー ファンノク ブルマリ むつじろ 何か その他 とうらぶ おヘル誕 ヘルルナ まろんじPROGRESS2023/08/05しかし、その巨躯は再び、どぼんと水中へ落ちて来る。白い目を光らせた姿を見て、古今が本体を構えたが、そのうち塵のようになって消えてしまった。 7227 まろんじPROGRESS2023/08/03「行くぞ、鬼丸──捕まれ!」地蔵が鬼丸の腕を掴んで飛び上がる。彼が身を変じる一寸前に、鬼丸は本体を隠した。 2646 まろんじDONEオニユリ/典鬼 4530 まろんじPROGRESS2023/07/30ばりばり、と空が裂けるような音がした。「大典太!」膝丸が名を叫ぶ。三振は身を翻し、咄嗟に屋根から飛び降りた。 2655 まろんじPROGRESS2023/07/29「……大丈夫なのか?」膝丸が怪訝な顔をしている。歌仙は、険しい顔のまま水柱の立った方を見ていた。 2024 まろんじPROGRESS2023/07/26襲撃の当時、真に恐ろしい光景を目にしていたのは、邸の中にいた人間たちであったかもしれない。 2719 まろんじPROGRESS2023/07/25-2先に鮮烈に過ぎる閃光がやって来て、その後に大地を割るような轟音が鳴り響いた。 1369 まろんじPROGRESS2023/07/25滑らかに紙の上を迸る墨のような、大典太の声が答える。 1792 まろんじPROGRESS2023/07/23得心しない様子の従者をよそに、鬼丸は地面に手を触れた。枯葉が乾いた音を立てる。「直近に送り込まれた敵がどこへ向かったか、追跡できるか?」「やってみよう」 2581 まろんじPROGRESS2023/07/21この木が覚えているのは、江戸の頃より後の歌。そして──この木が最期に見ていた月は、平安時代よりも、万葉の頃よりも、少しだけ遠いのです 1041 まろんじPROGRESS2023/07/18倒れてしまった巨木は、山の麓の入口を過ぎた辺り、といった場所にあった。瘤だらけなのが痛々しく、死を待つばかりというふうに見えた。 582 まろんじPROGRESS2023/07/17-2ずんずんと進む鬼丸に、地蔵は身軽に脚を動かし、古今伝授はまるで宙を舞うように追随する。 1389 まろんじPROGRESS2023/07/17大典太が薬師として九条民部卿の邸に向かう前、鬼丸は大典太の顔を見なかった。大典太も特別、目を遣らなかった。 2020 まろんじPROGRESS2023/07/16無論、僕も敵と遭遇したなら、この刀を『歌仙兼定』に戻す。膝丸も大典太も同じだ。 813 まろんじPROGRESS2023/07/15大典太が常から暗闇を纏うような刀であったので、三池の相部屋は、その刀がやって来て真に朝になったと言えた。 2302 まろんじPROGRESS2023/07/14目眩ましの護符といくらかの衣装で身を窶し、膝丸は加賀大納言の従者に化けた。 1348 まろんじPROGRESS2023/07/12-2「……存外、嫌がらないんだな」拠点を出る前、支度をして裏手の広縁に座っていた大典太は、声のする方へ振り向いた。 2085 まろんじPROGRESS2023/07/12従者は桶と柄杓を地面に置き、暫し俯いて手を合わせた。弔いらしいことも、今はしてやれそうにないのが申し訳ない。 1989 まろんじPROGRESS2023/07/10左右非対称に流れる銀の髪の下、こがねの瞳が瞬いた。 950 まろんじPROGRESS2023/07/08あくる朝には雨が上がり、空は澄んだ色をしていた。「神なびの森も、色付き終わったのでしょうか」 962 まろんじPROGRESS2023/07/07雨音の中、唸り声が泥のように低く響き渡る。鬼の視線の先には、萌黄の布があった。 1202 まろんじPROGRESS2023/07/06-2鋸の歯のような、ぎざぎざとした葉が見える。「北東は鬼門、そこに鬼の嫌う柊を植えて封じているわけだな」 1138 まろんじPROGRESS2023/07/06大宝律令に定められた『一里』は、およそ五百メートルであったとされる。大典太が拠点を出てからそのくらいの距離を走ると、紺の布を被いて早足に進む鬼丸を見つけた。 931 まろんじPROGRESS2023/07/05「その草は、軒端に干して乾かしておくれ」 地蔵にそう命じてから、ふと明円僧都は考え込んだ。雨の音を聞いているようにも見えた。 1024 まろんじPROGRESS2023/07/04……鬼丸は初めの報告者、歌仙は文武に通じる隊長。地蔵と古今伝授は潜入調査……。俺が選ばれた理由が分からんと思っていたが、大典太もそう言えばよく分からんな。 1991 まろんじPROGRESS2023/07/03平安時代がそれとは知らず終焉を迎えようとする頃、西洋の百年紀にして十二世紀に、六振は降り立つ。場所は三条高倉、九条民部卿の姫君の邸付近である。 1303 まろんじPROGRESS2023/07/02-2即ち、歌仙兼定、古今伝授の太刀、地蔵行平、膝丸、鬼丸国綱、大典太光世である。 2179 まろんじPROGRESS2023/07/01女、と鬼丸は呼びかける。尊大に聞こえそうだった。「お前の主人は誰か」 1349 まろんじPROGRESS2023/06/30大典太は既に、自身の本体を頭上にかざしていた。その威風堂々たる刀身から、異様な霊力を感じ取ってか、眼前に迫った敵が一瞬怯む。 841 まろんじPROGRESS2023/06/28-2「鬼が登場する歌だから一応控えておくか、と思っただけだったんだが……」そこまで言って、鬼丸はふと口を噤む。 920 まろんじPROGRESS2023/06/28大典太光世が広縁に持ち出していた灯明の灯りに、影が差す。室内にいた者が出て来て、大典太の肩越しに手元を覗き込んだのだ。 1208 まろんじPROGRESS2023/06/23【典鬼】「之定ァ、カウンターに二名だ。熱燗二つ」居酒屋のカウンター越しに、すらりと背の高い和泉守兼定が声を張る。厨房から顔を出した歌仙兼定は、来客に目を瞠った後、微笑んだ。 5529 まろんじPROGRESS2023/06/19【典鬼】「言われる、っていうと……」ごろり、と鬼丸は、天井を睨みつけたまま仰向けになった。 1236 まろんじPROGRESS2023/06/18【典鬼】二貫の新鮮なずわい蟹が本丸の酒場に運び込まれ、そしてあっという間に消費された、その翌日である。 975 まろんじPROGRESS2023/06/17【典鬼】和泉守は少し得意そうな顔になった。居酒屋の柔らかな灯りで陰影がつくと、彼の直線的ではっきりとした目鼻立ちがよく分かる。 1428 まろんじPROGRESS2023/06/16本丸の地下にある酒場は、酒や料理が好きな刀剣たちが交代で店主を務める。 1393 まろんじPROGRESS2023/06/09【典鬼】病を寄せ付けない霊力のせいだろうか。本丸は目下、風邪の大流行の只中にあるというのに、大典太は軽『症』で済んでいる。 1980 まろんじPROGRESS2023/06/08【典鬼】非番を自室で過ごしていた大典太光世の、スマートフォンが鳴動する。メッセージが届いていた。 2593 まろんじPROGRESS2023/06/03大典太は一旦、口を閉じた。目隠しの下で、瞳をきょろきょろと動かす。 1334 まろんじPROGRESS2023/06/02【典鬼】直に暗くなったので、大典太は火を熾した。己の傷を手当てする。鬼丸よりいくらか出陣経験が多いのもあり、手早く済んだ。 1482 まろんじPROGRESS2023/06/01【典鬼】ぱちぱち、と焚き火の爆ぜる音がする。しかし、そこから発せられるはずの光は、今の鬼丸国綱には届いていない。 1944 まろんじMOURNING2023/05/30その日は結局、夜が更けてしまう前に晩酌を終えることにした。 1862 まろんじMOURNING2023/05/28【典鬼】月のように白っぽい鬼丸の手が、銚子を置いた。彼は、己を見つめる大典太を見返す。 966 まろんじMOURNING2023/05/27【典鬼】「……それから」透明な酒が盃に注がれ、朱塗りの内側に濡れた艶を浮かび上がらせた。 1153 まろんじMOURNING2023/05/26【典鬼】それから一刻経つか経たないかの後、大典太と前田が浴室へ入ると、先に大包平と鶯丸が湯船に浸かっていた。大包平の、常から大きな声が響く。 1192 まろんじMOURNING2023/05/25【典鬼】大典太光世はこの日、前田藤四郎と馬当番に入っていた。馬場で小雲雀を走らせたり、草地を歩かせたりする途中、畑仕事をしている刀剣たちが目に入った。 1332 まろんじPROGRESS2023/05/20-2それは、身の丈が七、八尺に届こうかという赤鬼だった。手足は丸太のように太く長く、頭には大きく曲がった角が生えている。 1676 まろんじPROGRESS2023/05/20厨に銚子を返してから一刻ほど後、鬼丸は外に面した廊下をひとりで歩いていた。刀剣が寝起きする長局からは遠い共有区画なので、物音にはさして気を遣わなくて済む。 1347 12345