花月ゆき @yuki_bluesky 20↑(成人済み)。赤安大好き。アニメ放送日もしくは本誌発売日以降にネタバレすることがあります。 ☆quiet follow Yell with Emoji Tap the Emoji to send POIPOI 62
花月ゆきDONE組織壊滅後。両片想いの赤安(ライバボあり)。二人の恋愛レベルを小学生まで下げました。お題『キラキラ』 とあるビルの屋上で、降谷は双眼鏡を片手に不服そうに言った。 「本当にこの場所でいいんですか?」 「ああ。ここからなら、標的に気づかれずに狙撃もできるからな」 組織の残党たちが落ち合うとされているビルから何百メートルも離れた場所で、赤井は降谷とともに待機していた。 予定の時刻になったら、現場のビルを監視するのが今回の自分たちの役目なのだが、残党たちはライとバーボンの顔を知っている可能性があるからと、公安やFBIの他のメンバーと異なり、現場からは距離を置かなくてはならなかった。「君は、警察庁のモニターで監視していればいい」と赤井は降谷に言ったが、降谷は首を縦には振らず、「あなたに付いて行きます」と言った。安全な場所から指示だけを出すやり方を、降谷は好まないのだろう。赤井は降谷の意思を尊重した。 4544 花月ゆきDONEあかいさんに甘えたくてしょうがないふるやさんのお話(まだ恋人未満の赤安)恋心に鈍感なふるやさんがいます。作中に出てくる写真は、外に流出しないように、あかいさんがちゃんと処理してるので大丈夫です。お題『我慢』 きっかけは、ささいなことだった。 連日の徹夜のせいで、降谷がおぼつかない足取りで仮眠室へ向かっていたときのことだ。限界を迎えて大きくよろめいた降谷の身体を、正面から抱きとめた人物がいた。 その人物というのがまさかの赤井秀一だったわけなのだが、相手が赤井とわかるやいなや、何を血迷ったのか、降谷は赤井にそのまま身体をあずけてしまった。 「降谷君、大丈夫か?」 「…………」 返事をしなくてはと思うのに、声が出てこない。自分を支える赤井の腕が力強くて、安堵したように全身の力が抜けてしまう。 立っていられなくなるほどに身体の力が抜けると、自分を抱く赤井の腕にさらに力がこもった。赤井と身体が密着し、夜風を浴びて冷え切った身体に赤井の熱が染み渡る。炬燵の外に出たくないと願うのと同じような気持ちで、しばらくこの温もりを手放したくないと降谷は思ってしまった。 4701 花月ゆきDONE入れ替わっている赤安(あかいさんがふるやさんに、ふるやさんがあかいさんに変装してます)と、二人が入れ替わっていることを知らされていないコナン君のお話。あかいさんがふるやさんに変装するときに体格の問題が出てくると思うのですが(大→小にするのは難しい)、細く見えるように加工済です(でもよく見たらバレバレ)お題『変装』-コナンSide- 組織は壊滅したが、残党は世界中に散らばっている。その残党集団は日本でも暗躍し、先日、あろうことか日本に滞在しているFBIの捜査官を拉致した。その残党集団のリーダーと思われる男は、変声機で声を変え、日本警察へ電話をしてきた。「ヘンリー捜査官を返してほしければ、ライを寄越せ」と。 その残党の本当の狙いは、ライ――赤井秀一だった。赤井を確実に捕らえるために、赤井と親交のあるFBI捜査官に狙いを定めたのだろう。 警察庁の一室には、コナンと降谷と赤井の三人だけで、他には誰もいない。 つい先程まで、日米合同の捜査会議が行われていたが、捜査の割り振りを行いすぐに散会となったらしい。会議後、コナンは降谷に呼ばれて、会議室のような休憩室のような、用途がよくわからないこの場所へと連れて来られた。中に入ると赤井の姿もあったので、この三人だけで話したいことがあるのだろうとコナンは理解した。 5577 花月ゆきDONE赤安のファーストキス。一部、沖安。Day3お題『キス』 最近、気がつくと赤井の顔がすぐ近くにあるような気がする。 部下の作成した資料を確認しながら、降谷はここ一、二週間で起きた出来事を反芻していた。 赤井の車で自宅まで送ってもらったとき。シートベルトを外して顔を上げたところで、すぐ目の前まで赤井の顔が近づいていた。降谷が、「シートベルトくらい自分で外せますよ」と言うと、「……そうだな」と赤井は笑った。 会議室で赤井と二人きりで打ち合わせをしていたとき。床にボールペンを落としてしまい、机の下に潜って遠くまで転がっていったボールペンを拾い上げようとしたところで、赤井も机の下に入ってきた。自分を手伝ってくれようとしたのだと思い、「これくらい、自分で取りますから大丈夫ですよ」と降谷は微笑んだ。 4751 花月ゆきDONEラブコメしている赤安。ふるやさんと仲良くなりたいあかいさんが毎日電話をかけたら…鈍感なふるやさんが恋を自覚しちゃった話。Day2お題『電話』 先日、組織壊滅作戦が無事終了した――が、それですべてが終わるはずもなく、世界中に散らばっている組織の残党を討伐するための新チームが結成された。作戦時のメンバーの約半数が本国へと帰って行ったが、主要メンバーは今も日本に在住している。あの赤井秀一も例外ではなく、新チームの一員として日本に残っていた。 その赤井だが、組織壊滅作戦後、降谷に向けて頻繁にメールを送って来るようになった。 仕事の連絡のときもあるが、ほとんどが仕事とは無関係で、他愛のない日常の話ばかりだ。赤井とメールのやり取りをするのは、降谷にとって楽しいと感じられることが多い。だが、なぜこんなにも高頻度でメールを送って来るのか、その理由だけがよくわからないままだった。 6299 花月ゆきDONE両片想い状態のラブコメしている赤安。ふるやさんと仲良くなりたくて、「零君」と呼び始めるあかいさんの話。Day1お題『なまえ』 組織壊滅作戦を間近に控える昨今。作戦に直接参加する者たちにはささやかな休暇が与えられた。 体調を万全にするために。家族や大切な人と過ごすために。様々な理由を込めて与えられた休日を、赤井は工藤邸で過ごしていた。 PCのキーボードをタイプする音をBGMに、時間も気にせず調べ物をする。一段落ついて時計を見ると、午後三時を回っていた。起きてから口にしたのは珈琲のみ。朝も昼も抜いたせいか、どことなく空腹感もある。家にある食材で簡単に調理してもよかったが、気分転換も兼ねて、赤井は外出することにした。 沖矢昴の姿に変装し、夕焼けの気配がする空の下へ歩み出す。夕方に近い時間帯ということもあってか、スーパーは混み合っていた。何を作ろうかと考えながら歩き回っている途中で、目の前にいる女子高生三人組の会話が耳に飛び込んでくる。真純たちと同じ年頃の子だろうか。 4456 花月ゆきDONE降谷さんが赤井さんへのチョコに盗聴器を仕掛けちゃってます、が……赤井さんは何でもお見通し。相変わらず、赤井さんがかかわるとグダグダになる降谷さんがいます。こういうことで降谷さんは盗聴器を仕掛けないかもですが、創作ということでここはひとつ…。n番煎じだったらすみません。捏造多し。なんでも許せる方向けです。あと三十秒 赤井と恋人同士になって初めて迎えるバレンタインデー。 何日も前から試行錯誤して準備してきたチョコは、自分でも納得のいく味となり、降谷の胸中は早く赤井に食べてもらいたい気持ちでいっぱいだ。 しかし、いくら恋人同士になったとはいえ、赤井に手作りのチョコを手渡すのはどうも気恥ずかしかった。いったいどんな顔で、何と言って渡せばいいのか。降谷は答えを見つけられないまま、バレンタイン当日を迎えてしまった。 悩んだ結果、降谷は本人不在の赤井のデスクにチョコを置いて立ち去ることを選んだ。盗聴器をつけておけば、赤井の反応も知ることができる――実に良い案だと降谷は思った。 お互いの機関の連携をはかるため、今FBIのメンバーは警察庁の一室に常駐している。降谷はその部屋に出入りする術を知っているので、赤井のデスクにも容易に近づくことができるのだ。FBIのメンバーが全員ランチに出かけている時間を見はからって、降谷は誰もいないその部屋に入り、赤井のデスクに近づいた。 2002 花月ゆきDONEライ時代、催眠術をかけられてしまった赤井さん。組織壊滅作戦前、赤井さんが降谷さんへの恋心を自覚するのと同時に催眠の効果があらわれはじめ…というお話。催眠術の影響で、赤井さんが降谷さんにひどいことを言ったりします。なんでも許せる方向け。後編:https://poipiku.com/1436391/10602782.htmlヒトフリの魔法(前編)-赤井Side- 「任務以外で、あなたが女性に興味を持つなんてことあるのかしら。せっかくこんなに良い雰囲気の店に呼び出しておきながら……あなたのその顔、私にはまったく興味がないって感じね」 「あいにく、興味があるのはこのデータの中身だけでね」 「まったくひどい男ね。こんなときは、嘘でも何か気の利いたことを言うものよ」 「……言う必要があればそうするがな」 「私には言う必要がないってこと? 失礼しちゃうわね。バーボンはとても気が利く良い子なのに、あなたときたら……」 「……バーボンに会ったのか?」 「あら、随分と怖い顔。バーボンと私の関係が気になるの?」 「…………いや」 「ふふ。あなたが気にするようなことは何もないわよ。ほんの数回、取引で会っただけ。それにしても、今の顔すごく良かったわね。どこか余裕のない感じで。あなたのそんな顔、もっと見てみたいわ」 23535 花月ゆきDONE赤安で復縁ネタです。全力でハッピーエンドです。「二人の人を同時に愛せるほど、僕は器用な性分じゃないので」黒の組織壊滅後。別組織の潜入捜査のため、標的の娘と交際することになり、あかいさんに別れを告げたふるやさん。三年後、あかいさんの目の前に現れたふるやさんは…※なんでも許せる方向け完璧で不器用なあの子 ――[[rb:彼 > か]]の日。赤井は降谷と別離した。 夕刻の時間。赤井は降谷に呼び出され、警察庁からそう遠くはない公園へと来ていた。 人はまばらで、自分たちの足音だけがやけに大きく響いて聞こえた。天を仰げば、夕陽の光も届かぬほど、空には雲が重く積み重なっている。 今にも雪が降りそうだと考えていると、視界に粉雪が散らつきはじめた。 外の世界は、息が白くなり、手もかじかむほどの寒さだ。コートのポケットに手を入れたかったが、それ以上に、降谷と手を繋ぎたい気持ちがあった。 降谷の手を見る。ニットでできた赤色の手袋が視界に入り、赤井は静かに微笑んだ。赤色が嫌いだと言っていた彼は、自分との交際がはじまると、その発言自体が嘘だったかのように赤色の物を身に着けるようになった。この色しか残っていなかったんですよ、と言い訳を重ねる彼が愛らしかった。 4283 花月ゆきMAIKING互いの心の声が聞こえるようになってしまった赤安の話。心の声で会話できる二人がいます。※なんでも許せる方向け選ばれた二人<1> 互いの心の声が聞こえるようになって、一週間が経つ。 赤井とふたりで実験を繰り返し、わかってきたこと。それは、相手に伝えたいと思ったときにだけ、自分の心の声が相手に届くということだ。 赤井はただおもしろそうに笑っていたが、降谷はまったくもって笑えなかった。降谷には、赤井に絶対知られてはならない感情があったからだ。 赤井に伝えたいと思ってしまったが最後、自分の秘かな想いは赤井に届いてしまう。降谷は慎重に自分の心を操らなければならなくなっていた。 しかし、不可思議なこの現象は、降谷にとって悪いことばかりではなかった。たとえば、自分たち以外の人間に話を聞かれたくない場合、意外にも重宝できたりする。 12910 花月ゆきMAIKING沖矢昴の姿で記憶喪失になってしまった赤井さんと一緒に住む安室さんの話※謎時間軸、なんでも許せる方向け※二人の話し方が敬語だったり砕けていたりするのは仕様ですあなたがあなたであるために<1> -降谷Side- 喫茶ポアロにコナンが飛び込んできたのは、ランチタイムのピークが過ぎた頃。小学生の子どもたちがすでに下校している時間だった。 「安室さん、大変なことが起きたんだ。すぐに僕と一緒に米花中央病院に来てくれない?」 息を切らしているコナンを見て、何かただならぬ事態が起きたのだとわかる。すぐに早退を申し出て、エプロンを脱ぎ捨て外へと飛び出した。 「いったい何が起きたんだい?」 愛車のRX-7に乗り込みながら、コナンに問う。助手席に座ったコナンがシートベルトを締めるのを見て、アクセルを踏み込んだ。 「実は、昴さんに変装していた赤井さんが事故に遭って……」 不意打ちで頭を撃ち抜かれたような衝撃。ハンドルを握りしめる手が震えぬよう、両手に力をこめる。 14278 花月ゆきDONEハム安とエフBIの合同作戦会議。あかいさんの前で「俺」って言っちゃうふるやさんが好き…あなたは特別なので 公安とFBIの合同作戦会議。会議室の前方には、パソコンの画面を映し出す大きなモニター。そこには、明日、組織の人間が違法取引を行うとされている埠頭の地図が映し出されている。 皆の視線は地図へ集まっているが、赤井だけはずっと降谷から視線を逸らせずにいた。 自分の視線に気づいているのだろう。降谷は逃れるように席を離れ、モニターの隣に並ぶように立つ。 「僕の掴んだ情報では、取引時刻は午後十時頃。この構造の建物は、夜は特に物音が響きやすい……人員の配置は、取引場所からある程度距離を置いた方が良いでしょう」 マイクを通していないのに、降谷の声は明瞭でよく響く。迷いひとつ感じられない声だ。彼の頭の中では、明日の作戦のプランもすでに出来上がっているのだろう。 1515 花月ゆきDONE恋人同士になったばかりの二人※なんでも許せる方向けシナリオ通りにはいかない<1> -降谷Side- 誰にも言えない、片想いをしている。 きっと、人生で最後の恋。そして、きっと、叶わない――そう思っていた。しかし、天は何を思ったのか自分の恋を叶えてくれた。 永遠に続くことはない、ほんのひとときの時間だろうけれど、自分が描いたシナリオは、恋を叶える男の物語へと変わっていった。 「あなたのことがずっと好きでした。その……恋愛的な意味で」 組織壊滅作戦の最中。生と死が隣り合わせている境地で、降谷は赤井に胸の内を打ち明けた。 密やかな心残りを吐露したことで、気持ちがそっと凪いでゆく。 死ぬつもりはさらさらないが、たとえこの作戦で命を落とすことになっても、後悔することはないだろう。墓場まで持っていくつもりだった想いだ。墓場にいく前に伝えたところで大差はない。 25581 花月ゆきMAIKING糸電話をする赤安が書きたい糸電話 赤井が降谷の愛らしい一面を見たのは、大雪が降った日の翌日のことだ。 朝の十時から予定されていた会議があったが、定刻通りの開始は困難となった。交通機関が大きく乱れたことにより、会議の参加者の多くがまだ到着できていないためだ。 日本警察とFBIの合同捜査会議。参加者は選りすぐりのメンバーとはいえ、少なくとも百人はいる。朝の十時前に着席できていたのは、そのほとんどが昨日から警察庁に泊まり込んでいる者たちだけで、予定されていた参加者の三割程度しか揃っていなかった。 開始時刻変更の放送が流れるのと同時に、会議室に揃っていたメンバーが席を立つ。変更後の時間は未定、追って通知する、と続けてアナウンスがあり、会議室の出口には順番待ちができはじめていた。 1066 12