つたう熱が汗が…己の欲を掻き立てるのがわかって
そんな自分が嫌になって
繋いだ手を離したくて離したくなくて…
それでも…そんな俺でも繋ぎ止めてくれるあんたに
どうしようもなく切なくなって泣きたくなって
愛しさが溢れて仕方ないのにそれをうまく伝えられなくて…
俺ばかり貰ってばかりで申し訳なさばかりが伝わって
また困らせた顔をさせてしまってそんな俺もまた申し訳なさに襲われて…
あんたを困らせたい訳じゃないんだ
ただ、あんたに愛されていることが幸福(しあわせ)だと
伝えたいのに伝えられなくてそんな自分が嫌になって
愛されてることも怖くなって
それがまた気持ちを伝える邪魔をして…
いつかこの気持ちをあんたに伝えられるだろうか?
そんな不安を掻き消すかのように、ふわりと抱き締められる──
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