いなほのほ @hokahoka_inaho @hokahoka_inaho主な生産は🍱⚖️、気まぐれでほか色々。大体いつでも気は狂ってる。 ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 28
ALL リカジャロ 同人誌お知らせ ヤスリカ かきかけ 書きかけ ヨカゼ いなほのほDONEフォロワーさんのお誕生日なので、8月8日の⚖️✂️の朝を書きました。今年も素敵な年になりますように! ふたり揃っての完全な休日なんて、いつ以来だろうか。 擦り寄って来た恋人の、虹を散りばめたような金髪を撫でつけながら、布団のなかでそんなことを思った。 起き抜けの頭で日数を数えていると、不意に喉元の毛玉がピクリと動いた。むずがるように身じろぎする恋人になんとなく嫌な予感がして、リカオはそっと距離を取る。 一瞬動きが止まったと思った、その瞬間。ジャロップの角つのがリカオの目の前を勢いよく掠めていったので、勘というのも侮れないものだ。 「海、行こう!」 ジャロップが捲めくった布団の風圧でカーテンが舞う。その隙間から溢れ落ちる朝の陽差しが、まだセットされていない彼の髪をやわらかく煌めかせている。 4527 いなほのほDONE去年の夏に書いたやつ発掘したので晒し。付き合ってる⚖️と✂️のはなし(左右の意識かなり薄いです。全年齢だけど脳内では一応⚖️✂️です)「あれ? リカオちん?」 その声は、雨音を乗り越えしっかりとリカオの鼓膜を揺らした。音の方へ目を向ければ、コンビニの軒下に佇む見慣れた姿。 「ジャロップ……? どうした、寄り道か?…です。」 「そ! オレィ今日傘忘れちゃったからさ〜、雨宿りついでに買い物してたんだー♪」 急に降るんだもんびっくりしたじゃんねー、なんて言いながら、ジャロップは楽しそうに新品のビニール傘を広げる。 彼は当たり前のようにリカオの隣に並んで、リカオもまた当たり前のように歩く速度をすこし落とした。 「すぐ止むと思ったのに全然止まなくてさウケる〜」 「この時期の雨は予測がつきにくいからな…です。」 「あっ、そうだリカオちん」 「ん? なんだ…です。」 1338 1