『週明けでも癒されたい』☆
「じゃあねーまた明日ー」
「バイバーイ」
ホームルームが終わると、クラスメイトたちが次々と教室を後にする。
部活動に向かう人もいれば、自習勉強、音楽活動等の練習を行う人もいる。
ちなみに今日の僕はどれにも当てはまらない。というよりは、違う目的があるからだ。
(ダイヤくん、元気かな......)
今朝会ったダイヤくんのことを思い出す。
一目見た時は、いつもより憔悴しきっているような、酷く疲れた様子に見えた。
ただ、そのように見えたダイヤくんはわずか一瞬だけで、僕と話している時は元気そうにしていた。
僕の見間違いかも知れないけれど、やっぱり心配だ。
教室の扉の方を見ても、いつもみたいにダイヤくんの姿はなかった。
もしかしたら用事があってこちらに来れなかったかもしれないが、普段と違う感じに不安がさらに募る。
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