【まこはる】夜、楽しみにしてる.
「おはよ、ハル」
キッチンで朝食の支度をする俺の元に、起き出してきた真琴がやってくる。
今日のご飯当番俺なんだし起こしてくれれば良いのにと小言を漏らしながらも、自然と俺の腰を抱くので、朝食の準備をする手を一旦止める。
「…昨日はお前の方が寝るの遅かっただろ」
頬に与えられるキスを甘受し、真琴と正面から向かいあう。
そうして、おはようと返しながら俺からも目の前の唇を啄む。
「お互い仕事あるんだし、こういうのは出来る方がやれば良い」
真琴の首裏に腕を回して首もとに懐くようにして身体を預ければ、ハルは俺を甘やかしすぎだと思います!などと宣うので、一体全体どの口がそれを言うんだ馬鹿と再び唇を啄んでやる。
…だって、昨日一回シただけで寝落ちた俺に代わって、後処理も何もかもをやってくれたのはお前だろ。甘やかされてる自覚はあるぞ、俺。
1283