妙にひねくれたおかぱが妙な夢を見て妙な捨てくんに絆されかける微妙な話 ガキの頃の記憶なんてろくに覚えちゃいないけど、中々寝付けない夜に母さんに子守唄と共に寝かしつけて貰った記憶は妙に覚えている。ベタな話だが、髪を撫でる手つきの乱雑さと、その割にはあたたかな体温は、当時の俺にはよっぽど大切だったらしい。
サイバーライフからアンドロイド[[rb:刑事 > デカ]]が派遣されてから一週間、頻出する変異体の事件に、ジェリコ軍の革命、怒涛のような毎日だった。いや、それは今も変わらないが。
革命に混乱は付き物だ。それに順応できる者と抗う者、そこが別れ道となり、順応できない者はやがて淘汰される。自然界では普通のことだが、人間にはその仲介役を担う者が存在するのが違うところだ。そしてデトロイト市警も例に漏れず、あの一夜のデモ以降欠かさず現れる人々(ここではアンドロイドも含まれる。奴らを少しでもプラスチック扱いしてみろ、アンドロイドハラスメントで訴えられてしまう!)の増悪に揉みくちゃにされる日々を送っている。
2907