キミはローダンセのような人【1】
「ネェマルク、ボクと簡単なゲームをしヨウ。キミは面白いコト、好きデショ?ルールはとっても簡単!勝った方が負けた方に一つだけ命令ができる。どう?面白そうだと思わナイ?」
「…全然思わない」
トパーズのような瞳を爛々と輝かしてマホロアがマルクを朗らかに誘う。
マルクは不快と不審の感情を隠そうともせず、大きなため息をついた。
マホロアの提案なんてどうせろくでもないことに決まっている。
「キミに拒否権なんて無いヨ!じゃあ早速何して遊ぼうカナァ!あっこんなところにトランプがあるネェ。ポーカーでもやる?それともブラックジャックがイイ?」
ポーカーかブラックジャックかどっちか選べ、と命令されているようで不快だ。
マルクの眉間に小さく皺が寄る。
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