アマリリス 感想や文章を載せます 男女CPが好きsideM、グノーシア、エイトリなど※R18のパスワードは「成人済みですか?」にy/nで答えてください ☆quiet follow Yell with Emoji POIPOI 50
ALL eitr感想 夜椛 eitr二次創作 糖椛 凪椛 幾椛 添椛 練椛 琉椛 七椛 夜班 享P M二次創作 R18 悠P レム主 gn二次創作 アマリリスMAIKING享P 告白告白「……俺はきっと、監督じゃないとダメってわけじゃないと思うんだよね」 監督が驚いたように目を見開いて、それからすぐ曖昧に微笑む。本心を隠すように、そうだね、とでも言うように。 「監督に出会ってからすごく視野が広がって成長できた実感があるし……他の人を好きになることだってあるのかもしれない」 「うん、できるよ。享介は素敵な人だから」 俺は監督に運命的なものを感じたことはない。あるとしたら、それは俺じゃなくて俺たちのものなんだと思う。 きっと監督もそうだ。この人はみんなに優しくて、みんなにとって特別な人だから。俺じゃないといけない理由があるわけじゃない。 わかってるんだ、そんなこと。 「でも、監督がいい」 586 アマリリスMAIKING享P コーチングコーチング 朝のランニングは、澄んだ空気と体全体で感じる風が心地いい。人もいなくて悠介が言ってた通りだな、なんて小さく感動した。 「はっ、はっ、はっ、はっ……」 ──そうして、少し前を真剣な表情で走る監督の様子をうかがう。うん、呼吸は規則的、ペースも保たれてる。もうすぐかなとストップウォッチに視線を落とすと、ちょうどのタイミングで音が鳴った。 「……よし、休憩! お疲れさま、監督」 タイマーを止めて軽く肩を叩くと、規則的に揺れていたそれが少しずつ乱れて、荒い息が聞こえてくる。……体力測定としてはこれでいいんだけど、普段が普段だからちょっと心配だな。 「はぁっ、はぁ……」 「っと、少しずつ速度落として。急に止まっちゃダメだよ。向こうのベンチまでゆっくり」 2175 アマリリスMAIKING享P 魔法の……… 2763 アマリリスMAIKING悠P 告白告白「なあ、監督」 監督の手を握る。ぎゅうって包み込むみたいにしながら、できるだけ優しく。 「ゴメン。監督が守ろうとしてくれてるのわかってる。でも……オレ、我慢できないよ」 諦めたくない。手放したくない。ワガママでもいい。 オレの未来を変えてくれたのも、ずっと一緒にいたいって思わせてくれたのも、監督だから。 「……好きだよ」 オレは、この人の側にいることを選びたい。 監督の手は震えている。それでもオレの手を振り払わずにいてくれる。 「悠介、私はっ……私は」 「監督はオレのことどう思ってる?」 「どうって……」 諦める方法はひとつだけ。監督に好きじゃないって言われたら、それでお終いだ。 「……大切だよ。悠介が頑張ってる姿にいつも元気をもらってる」 350 アマリリスMAIKING悠P 積み重ね見せるもの、見えるもの「……ストーカー、ですか?」 扉の向こうから聞こえたけんの声に、ドアノブを回す手が止まる。なんだか聞いちゃいけない話をしているような気がして、慌ててしゃがみこんだ。 忘れ物に気付いて急いで走ってきたんだろ。早くしなきゃ終電なくなるぞ。なんて心の中のオレはうるさくしているのに、どこかで聞かなきゃって騒いでもいる。なんでかバクバク鳴る心臓を押さえながら耳を澄ませると、もう一人の声が小さく聞こえた。 それは聞き慣れた声が張り詰めて、震えたものだった。 「証拠があるわけじゃないんだけど……少し怖くて……」 ──バン、と扉を開いていた。思うより先に体が動いて、ちょっと焦る。話していた二人の目が驚いたようにオレに向けられて、ちょっと気まずい空気が生まれた。 1585 アマリリスMAIKING悠P ウェディング愛?「悠介、探したよ」 後ろからちょっと息を切らした声がした。 「あれ、監督。どうしたの……わっ!」 振り返ろうと思った瞬間、風がざぁっと音を立てて、視界一面の花たちが一斉に揺れた。揺れ方はバラバラで、ぐーっと横に広がるのもあればそよそよ揺れてるのもある。 キレイだなぁ。花の名前はほとんどわかんないけど、それだけはわかる。 「……綺麗だね」 監督は一言、それだけ呟いた。 オレがやっと振り返ると、恋するみたいなキラキラの目を、花の一つ一つに向けていた。 それがすぐオレに向いて、いつもの監督になる。いつもみたいな優しい目に。 「へへ。オレも見とれちゃってた」 「うん……なんだか、圧倒される」 そのまま二人で花畑を眺める。この時間がずっと続けばいいのに、なんて思いそうになった頃、風はやっと収まって花畑もいつもの顔になる。 1963 1