第四話 "殺戮の悪魔"暗黒街こと地覇那区に位置する廃ビル。コンクリートの床や壁に真っ赤に染まっており、あちらこちらに無惨な死体転がっている。骨が砕ける音と悲痛な悲鳴が響き渡る。
「ひぃっなんて怪力なんだよ…」
「全部……素手で」
ここを本拠地とする暴力団は腰を抜かす。彼らの目の前にいるのは仲間をなぶり殺す殺人鬼。
「お、おい……こいつまさか……あの連続殺人の」
「ま、待て頼む命だけは」
命乞いをする男に耳を貸さず、殺人鬼は拳を振り下ろし苦痛を与える。そしてまた苦痛で悲鳴が鳴り響き、運の悪い彼らは歪んだ表情で殺されていく。それを見た殺人鬼はより口角が上がり興奮し始める。
「キャハッ…………」
「キャッハハハハハハッ」
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