誘ったとかじゃないから「おいで、シュウ」
「…ねえ、ほんとにやるの?」
「そんな緊張することじゃないでしょ? 焦らした方が恥ずかしくなるよ」
「わかった、わかったから、焦らすとか言わないで」
じっと見つめてくるアイクに居心地の悪さを感じながら、足を進める。目指すはアイクの膝の上で…。
「…絶対重いよ?」
「シュ〜ウ〜?」
「言っとくけどそこそこ筋肉あるし」
「いいから、早く」
トントンと膝を叩いて、じっとこちらを見つめられる。
「…はぁ、ほんとに知らないからね」
観念して、恐る恐るアイクの膝の上に腰を下ろす。細い足が折れてしまいそうで、なるべく体重をかけないように足に力を入れる。すると、肩をぐっと押されてしまい思いっきりアイクにのしかかる形になってしまう。
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